本当の気持ち 【stxxx】

申告 ページ4

side You.


美月「え､､､､ 【無感覚症】､､､？？」


医者の口から放たれたその言葉は聞いたこともない病名だった。


ここ数日手先の感覚がたまに麻痺しているような気がして大学病院に診察を受けに行った。


医師「はい､､これは奇病中の奇病で発症する確率は
0.02％と言われています。」

医師「病名の通り体の感覚､つまり五感が徐々に失わ
れていく病気です。稀にどこか1つは残る方も
いるようですが、それがどれかは人によるの
で分かりません。」


淡々と医者の口から吐かれていく言葉。

意味が分からなかった。発症率が0.02％？感覚が失われていく？どういうこと？頭が真っ白になった。

それでも説明は続いていく。状況が呑み込めないままただただ右から左へと言葉が流れていく。


医師「治療法は見つかっていません。ある日突然感覚が戻る方もいれば戻ることなく植物状態と同じようになってしまう方もいます。｣



いや､､､､いやいやいやいやそんなん言われたって分かるわけなくないか､､？？笑


てか､､は？私が病気､､？奇病､､？ナイナイ笑
インフルもかかったことない私がだよ？笑



医者「これからは定期的に通院していただきますので、よろしくお願いします。」



美月「はい､､､､。」









これが、1年前の話。




これからするのは私がこの病にかかる前の人生で1番幸せだった話。





そして、人生で1番後悔した話。







こんな馬鹿な私の話聞いてってくれる？笑









そうだな､､､､まずは幸せな話からしようか。

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