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Aside
どれくらい、時間が経ったのだろうか。
『う……』
ひんやりとした感触に目を覚ます。
身体をゆっくりと起こすと、おでこから濡らされたおしぼりが滑り落ちた。
『あれ……』
……今まで何、してたんだっけ。
……どうしてこんなところで、寝てたんだろう。
寝起きの頭では記憶が曖昧で、あまり思い出せない。
とりあえず周りを見回してみれば、障子に畳の、いかにも日本家屋という感じだった。
『とりあえず、家に電話……』
ぼんやりとした意識のまま立ち上がろうとしたその時、天井が音を立てる。
驚いて見上げると、綺麗な女の人が軽やかな動作でこちらに降りて来た。
「お目覚めになりましたか」
『……は？』
思わず、聞き返してしまう。
誰だろう、この人……
なんか、天井から出てきたけれど……幻か何かかな
「ご気分はどうですか？天女様」
『えっと、まあまあです……って、あ……』
"天女様"
その言葉を聞いた途端、霞が掛かっていた頭が冴えていく。
暗い雑木林、泥だらけになった制服、青と緑の装束を着た人達、飛んできた刃物……
"ごめんね"
"帰れ……な……"
ここまでの、全てを思い出した。
『……はっ！！え、私、生きてる？それじゃ、あの怪しい集団は……っていうか、スクバと竹刀が無い！』
「……て、天女様」
突然騒ぎ出した私に驚いたのか、目を丸くする女の人。
私はすぐさま布団からでると、女の人に詰め寄った。
『あの、ここはどこなんですか？あなた方は、一体……』
縋るような思いで、女の人を見上げる。
自分がどこにいるのかも、何をされているのかも、家に帰れるかも分からない、そんな今の状況。
……正直、参っていた。
「私の名前は山本シナと申します。ここは、忍術学園という場所……学校です」
『学校……？ここがですか』
「はい。私はここの教師をしています」
この部屋を見る限り、とてもここが学校だとは思えない。
けれど、山本さんが嘘をついているようにはどうしても見えなかった。
とりあえず……落ちつけ、私。
『……分かりました。私は、月原Aと申します。山本さん、どうか今の状況を説明して頂けませんか』
「はい、勿論です……しかし、私の口からでは無く、学園長先生からお話をするのが早いでしょう」
『学園長先生？』
私が首を傾げると、山本さんはええ、と頷いた。
「先生は貴女をお待ちです。ご案内致します」
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海鈴(プロフ) - 麗羅さん» わぁあありがとうございます！性格についてはかなり考えたので、そう言って頂けて嬉しいです。頑張ります！ (2022年1月28日 18時) (
レス) id: 7471f44b15 (このIDを非表示/違反報告)
麗羅(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いです！夢主ちゃんが剣道が得意で明るい性格っていうのがすごく好きです！更新楽しみにしています！ (2022年1月27日 22時) (レス) @page2 id: 90634de060 (このIDを非表示/違反報告)
海鈴(プロフ) - みこちさん» ありがとうございます！ (2022年1月14日 22時) (レス) id: 7471f44b15 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 海鈴さん» もしも、この作品にゲストが出るとしたら、雑渡さんか兵庫水軍の皆さんが現れてくださったら…なんて考えてしまいます。応援します！ (2022年1月13日 12時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 海鈴さん» 後も一つ、犬夜叉と鬼狩りという奴も在りますよ。出来ますれば、コメントを頂けたら嬉しいです。どんなコメントでも大歓迎です。 (2022年1月11日 21時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海鈴 | 作成日時：2022年1月9日 22時
