Missing you . (ページ17)

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キスページ17

side：亜嵐

『どうしたら、剛典は私だけを見てくれるんだろう』

力なくそう言った彼女

『剛典に私以外の彼女がいるって知ったのは、半年前。半年間私は気付かないふりしてる、』

そんなに、前から･･･

EXILEのメンバー飯会で彼女を見たのは１年前

あの頃は幸せそうだったもんな

「なんで、」

『ほんと、何でだろうね(笑)こんな状況に置かれた今でも、私剛典のことが好き』

胸が痛んだ

同情とか、そんなんじゃなくて

好きな人の好きな人が、

俺じゃなくて他の誰かだってことに

『･･･そう、思ってたけど』

「え･･･？」

彼女の口から出たのは意外な言葉で

『今は、分かんない。

亜嵐くんとお仕事するようになって、たくさん話すようになって、呑みにいったりして、

分かんないけど、
亜嵐くんといる時は素でいられるの。剛典のことなんて忘れてる。それくらい、楽しい。』

なんだよ、それ

反則だろ

『剛典の浮気を知ってから、今までたくさんお仕事で俳優さんや男のモデルさんと会ってきたし、
私に彼氏がいるって知らない人の方が多いから、告白されたこともある。

こうして同じようにご飯に行ったり呑みに行ったりしたこともあったけど、

いっつも頭の片隅に剛典がいたの。

今日も私の知らない別の女の人といるのかなって考えてた。

亜嵐くんといる時はそうじゃない。心から笑ってるし、剛典のこと、考えてないのなんて初めてで、だから、･･･んっ』

我慢出来なかった

一生懸命話すAちゃんのくちびるに

自分のくちびるを重ねる

ねぇ、期待してもいいの？

そんなこと言われたら、期待しちゃうよ、俺

『やっ･･･』

そう言って俺を突き放したAちゃん

『帰る･･･っ』

そう言って走り出そうとするAちゃんの腕を

ぐっと掴む

『離してっ』

「離さない」

そう言ってもう一度

Aちゃんにキスをした