四十四 ページ48
日が出て明るくなってきた頃。
ようやく気分が落ち着いた。
鬼神丸「…大丈夫そうか」
遥「うん。ありがとう」
鬼神丸「これくらいどうということはない」
遥「…」
右腕はやはり無い。
…あぁ、みんなはどうなのだろう。
右腕がないのを隠してたアタシを、右腕がないアタシを見て、どう思ったんだろう。
遥「…国重、みんなどうだった?」
鬼神丸「…心配していた。一緒にいた奴らは悔やんでいた。まぁ拙者があれこれ言ってしまった所為でもあるんだが」
遥「…」
鬼神丸「まだ気分が乗らないだろう…俺から遥の話をしてもいいか」
遥「…うん」
鬼神丸「わかった」
国重はアタシの頭を優しく撫でた。
その手はアタシを再度落ち着かせた。
昔から優しくて、頼りになって、いつも助けてくれる、温かいこの手が好きだ。
鬼神丸「…ただ、一期一振には直接話してやってくれないか」
遥「一期一振?」
鬼神丸「飲まず食わずでな。何も喋らない。相当きたんだろうな」
飲まず食わず…
それを聞いて、アタシはハッとする。
一期『……かんで…』
遥『?』
一期『置いていかんでください…』
あれは、翼とアタシを重ねたのか。
国重はアタシの思い付いたことが分かったらしい。
ゆっくり頷いた。
鬼神丸「そういう事だ。直接話して、少し落ち着かせた方がいいだろう」
遥「…わかった」
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つるいち@政成(プロフ) - 蓮さん» お返事ありがとうございます!そうだったのですね、了解しました。更新楽しみにしております♪ (2017年12月20日 1時) (レス) id: 4f00fb374b (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - つるいち@政成さん» すみません、作成中でしたので一時的にパスワードを設定させていただきました。パスワードはもう外したので、自由に見れるようになりました!読みたいと思ってくださったのがとても幸せです。ありがとうございます!今後もよろしくお願いします! (2017年12月20日 1時) (レス) id: 7eb27f355d (このIDを非表示/違反報告)
つるいち@政成(プロフ) - はじめまして。この小説の続きを読みたいのですが、パスワードがわかりませんので、ぜひ教えて頂きたいです。こちらからのコメントで申し訳ありません(><) (2017年12月20日 0時) (レス) id: 4f00fb374b (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - ユーさん» 貴重なご意見ありがとうございます!挑戦してみます! (2017年12月11日 19時) (レス) id: 7eb27f355d (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 続きが早くみたいです!!!!後、個人的に女審神者の戦闘シーン的なものが見たいです!なんか、チートっぽいし、できそうな気がします。更新、頑張ってください!!!! (2017年12月11日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜海 | 作成日時:2017年7月31日 19時