【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？【一期一振】

十五 ページ16

遥「陸奥、三日月宗近持って来て」
陸奥守「！…すぐ持ってくるき！」
遥「鶴丸は一期一振を」
鶴丸「！…おう！」
遥「…安定」
大和守「！」
遥「…鬼神丸と、全部の刀集めて」
大和守「…」
鬼神丸「…安定」
大和守「…わかった」




こんのすけが持ってきた犬のぬいぐるみ。

うん、いいの持ってきたな。




遥「…あ、思い出した」
《…？》
遥「翼」
《！》
遥「アンタの名前、翼だよね。資料に載ってたのさっき思い出した」
翼《〜〜〜！っもう、遥ちゃん遅い！》
遥「ごめんって」




翼か。

うん、コイツにピッタリだな。




こんのすけ「…一体何を…」
遥「ここにある刀剣をとりあえず全部顕現させて」
こんのすけ「はい…はい！？」
遥「それで翼をこのぬいぐるみにとり憑かせて、思ってる事全部喋らせる」




こんのすけは焦った様な様子で何か言ってる。

霊力が切れるだ何だの…

…知らね。




大和守「…あの」
遥「？」
大和守「…もって、来た」
遥「あぁ、うん、ありがとう」
大和守「あと！」
遥「？」
大和守「…さっきは、話も聞かずに刀向けて…その………ごめんなさい」
遥「！…いいよ、気にしてない」
大和守「…ありがとう」


陸奥守「主！」
鶴丸「主、持ってきた」
遥「ありがと。そこ置いて」




…とりあえず、どうしたらいいんだろう。

…全部触ればいいかな。




遥「…えいっ」




とりあえずで刀全部に抱きつく。

見覚えのある光が出たという事は、成功したという事だろう。




遥「…っ…」




次の瞬間、視界がグラッと傾き、真っ暗になる。

でも、不思議と痛みは無かった。




「…さすがだ、主殿」
遥「…鬼神丸…？」
鬼神丸「鬼神丸国重だ。さて…ここからは、彼等の活躍場所だ。我等は見ていよう」
遥「…あぁ…うん…」




視界が少し鮮明になる頃には、人がズラッと並んで、訳の分からない顔をしてぬいぐるみを見ていた。

ぬいぐるみが動いているあたり、きっと上手くとり憑けたんだろう。

…さすが。

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