45 ページ45
そして次の瞬間、
ROWDY SHOUGNのみんなは持っていた
鉄パイプでパソコンを叩き壊し、
部屋にある物を蹴り飛ばしたりし始めた。
みんなのその顔は、険しいなんてもんじゃない。
私は言葉が出なくて、自分の口を両手で覆う。
ホログラムの壱馬くんは、机に腰掛けて冷たい目で
その光景を見ていた。
この時、あなたは何を思っていたの…?
これを見たJIGGY BOYSのみんなも、怒号を上げた
り、頭を抱え込んだりしている。
嘉将くんは…、みんなの後ろで無表情のまま、壱馬
くんを見ているようだった。
私の知らない所で、こんなことになってしまっ
て…、どうしよう…。
もう頭はパニックで、何も解決策が思いつかない。
すると、ホログラムの男性がジャッジガベルを鳴ら
したかと思うと、機械的な低い声で、こっちへと言う。
両グループは、ホログラムの男性の前にあるスペー
スに集まれば、待ってましたと言わんばかりにお互
いの肩をどつきあったり、顔を近づけて挑発し合う。
壱馬くんは?!と首を長くして探せば、嘉将くんと
対面で睨み合って、何かを話しているようだった。
だけど、その声はここからじゃ遠すぎて聞こえない。
何を話しているんだろう…。
その時、ホログラムの男性がさっきよりも強くジャ
ッジガベルを叩くとみんなは静まる。
そして、話し始める機械的な声。
ホロ男「ROWDY SHOUGUN 不法侵入二件、器物破
損二件、暴行罪一件とする。
JIGGY BOYS不法侵入二件、器物破損二件とする。
保釈金納付者がいれば、挙手を。」
こんなの私の世界じゃ、考えられない。
裁判というもの自体が、違いすぎる。
だけど、今はこっちのやり方で良かったと思う。
私の世界じゃ、保釈金を払ったからって清算される
世の中ではないから。
でも…私にはそんな保釈金を払えるほどの、まとま
ったお金を持っていない。
階下をじっと見つめる涼太くんの横顔を見て、この
人が払ってくれるとはとうてい思えないし…と肩を
落とした時、
ホロ男「そちらの方、保釈金納付者希望ということ
でよろしいですか?」
男性「えぇ。はい、ROWDY SHOUGUN に納付希望
します。」
手を上げだのは、私たちよりだいぶ前に座っている
先程、涼太くんと会話を交わした…サラさんのお父
さんだった。
1179人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時