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その時、すれ違う人の一人に腕を

掴まれて、私に急ブレーキがかかる。




「っ!!」




腕の先を見上げると、




「嘉将くん…?!」



嘉「A…、やっと見つけた。」





青い髪の彼は、ニッコリと優しい顔で私を見下ろし

ていた。




私たちは人混みの中だったので、嘉将くんに手を引

かれたまま、路地に入る。





嘉「あれから、ずっと探してたんだ。見つかって良

かった…。」




「ごっごめんね、急にいなくなっちゃって…。」



私はバレないように俯いて涙を拭いてから、嘉将く

んの顔を見れば、




嘉「なんで泣いてるの…?」




そう言って、私の涙で湿った頬を、大きな手が包み

込む。




「なっ泣いてないよ!大丈夫!」



私は嘉将くんの手を自分の頬から離しながら言えば、





嘉「大丈夫ってよく言う人は、ほんとは大丈夫じゃ

ない時が多い。」




「えっ…。」




心配そうに眉毛を下げている嘉将くん。




嘉「俺でよければ聞くよ?」






その瞬間、一度止めたはずの涙がまた流れ始める。





誰かに肩を貸してもらわないと、とても一人では立

っていられなかったのかもしれない。





私はLUPUSとしての壱馬くんと、恋人関係だったこ

とを彼の名前は、一応伏せて話す。





だけど、その恋人が違う女の人とキスをするまでの

流れを話し終わった時、嘉将くんに抱きしめられるた。





「よっ嘉将くん?!」


嘉「…俺だったら…俺だったら、泣かせない。そん

な思い絶対させない…。」




ガタイのしっかりした嘉将くんの身体の中で、




「そしたら嘉将くんの彼女になれた人は、幸せもの

だね。」



と言えば、何も言わずにまたギュッと抱きしめる力

が強まる。







嘉「A、俺たちのところにおいでよ。」



「でも…、」




勢いで飛び出してきちゃったけど、戻る勇気もない。




嘉「とりあえず、気持ちが落ち着くまででもいいか

ら…。それに、みんないい奴だよ。」




嘉将くんのハグから解放されても、彼は私の両手を

握って優しく促してくれる。






異世界から来た私が、一人でどこに行けばいい?








そのリスクを考えた私は、お願いします…。と嘉将

くんを見上げた。

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設定タグ:川村壱馬 , THERAMPAGE , battleoftokyo   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時

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