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陣「…なるほど。」



力矢「まさかJIGGY BOYSの所に

いたとは…。」




二度目の異次元移動をした際の、一から十まで話し

終えると、みんなは黙ってしまった。





「だけどね、今日まで私がこの世界で生活していら

れたのも、そのYukiって子のおかげで!見た目はち

ょっと怖いけど…、でもすごくいい子なんだよ!」







壱「A、きっと利用されてただけだ。」




「えっ…、」




壱馬くんは俯いていた顔を上げて、言う。





嘉将くんのことをあまり良く思っていないのかな?

ってのは、話し終えた時のみんなの顔を見れば、鈍

感な私でも分かった。





でも、壱馬くんに真顔で言われた「利用されてた」

という言葉はあまりにも衝撃的だった。





「でもっ!私を警察とかに引き渡さないでいてくれ

たよ?!」




慎「それはもしも俺らを見つけた時に、Aと俺た

ちを交換条件にするためだと思うよ。」






慎くんも座っていた椅子に、座りなおして言う。





「どういうこと…?」





北「賞金かけられてるんだよ、俺たち。

だからその賞金狙いで、Aをもしもの時のために

手元に置いておいたんじゃない?」




「そんな…だって嘉将くんは他の仲間には私のこと

話してないって…、」





壱「ヨシユキ?」



「あっ…、」





私はハッとして自分の口元を押さえれば、壱馬くん

は私に顔を近づけて、



壱「Aは俺らとそのヨシユキって奴の話し、どっ

ち信じるんだよ?」





「そっそんなの…、わかんないよ…。」




正直、これが今の私の答え。



壱馬くんたちの話しも本当だろうし、信じていない

わけじゃない。




ただ、嘉将くんのことも悪いようには思えなかった。






壱「んだよそれ…。」




壱馬くんはそれだけ言って、奥の方のどこかへスタ

スタと言ってしまった。





「壱馬くんっ!」




壱馬くんの背中を追いたくても、引き止めたところ

で、今これ以上は無駄な気がしてしまった。






陣「A…。Aはこっちの世界の人間じゃな

い。だから色々な事情を知らない分、自分を信じた

い気持ちも分かる。だけど、今回は俺たちの言う

ことを信じてほしい。」







陣くんは、真っ直ぐに私を見つめながら言った。





「うん…。」





わかってる、わかってるんだけど…、



なんだか腑に落ちない違和感が、私にしばらくつき

まとった。

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設定タグ:川村壱馬 , THERAMPAGE , battleoftokyo   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時

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