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二度目の壱馬くんの部屋。
なんてことは、慎くんもいるから言えない。
たぶん、一緒に寝ちゃってたことは知らないだろうし。
慎「ここなら北人さんも、下手に入ってこれないし
集中できるね。」
慎くんは器用に鉛筆を回し、壱馬くんのベッドに横
になりながら言う。
「机…ないんかい！」
私はツッコミを入れると、んなもんねぇよ。と壱馬
くんもベッドに腰掛ける。
とりあえず、北人くんのいない空間を貸してくれた
だけでも感謝すべきか。
そしてベッドに何枚もの紙を広げて慎くんと、たま
に壱馬くんも入ってあーでもない、こーでもないと
言っていたら、途中から寝っ転がりながら話してい
た慎くんの反応がなくなる。
「…これの可能性もあるよね…慎くんはどう思
う？」
慎「Zzzz。」
「慎くん？おーい？」
壱「寝てる。笑」
「はっ？！寝てる？！」
慎くんの顔を覗き込めば、うつ伏せになったままス
ースーと寝息をたてて、完全に寝ている。
さすが末っ子、マイペースだなぁ。
壱「まぁ、大目に見てやってよ。」
そう言いながら慎くんを見る壱馬くんの目は、とて
も優しかった。
二人は本当の兄弟のように可愛がり、慕っているも
んね。
「じゃ、今日はお開きとしますか！場所貸してくれ
てありがとね！」
私はベッドに広げていた紙を拾い集めていると、壱
馬くんも拾うのを手伝ってくれて、何枚目かで手が
触れ合った。
「ごっ、ごめん！」
壱「いや…こっちこそ…。」
私たちに変な空気が流れる。
その時、一枚の紙を拾い上げながら、
壱「なぁ…、ほんとに帰んなきゃダメなのか…？」
「えっ…、」
自惚れかもしれない。
でも、壱馬くんの目は少し寂しそうに見えたんだ。
「えっと…、」
返答に困っていると、壱馬くんは、
壱「悪りぃ。なんでもねぇよ、忘れろ。」
また紙を拾い上げるのを再開した。
私は、帰らなきゃいけない？
帰らなきゃいけない。
だって、私には家族が帰りを待っているはず。
だけど一瞬、
あぁ、帰りたくないな。
壱馬くんとこのまま、ここにいたい。
そう思ってしまう自分がいたんだ。
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みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまいすいません（ ; ; ）そんな本だなんて！笑 叫びそうになるくらい楽しんで頂けて良かったです！笑 これからも飽きずに見に来て頂けると嬉しいです(^^) (2019年7月25日 12時) (
レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - マジで最高です！本出しません?wwホンマに最後かずまがバカ何何って言った瞬間もう叫びそうになりましたww次のやつも今から見ますww (2019年7月19日 0時) (レス) id: b30d817996 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 金平糖さん» コメントありがとうございます！そんな感動だなんて、とんでもないです（ ; ; ）でも楽しんで頂けて良かったです！二章も更新中なのでぜひよろしければ、見てやってください（ ; ; ） (2019年7月9日 10時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 素敵すぎてタダで見てしまうことに罪悪感を覚えました、、、読んでいて楽しさと感動で時間の流れが早く感じてしまうほどです。ありがとうございました！ (2019年7月8日 1時) (レス) id: 92eca1384f (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あゆ太さん» コメントありがとうございます！そうなんです、MVを参考にさせて頂きました！感無量だなんて、とんでもないです（ ; ; ）続編は今、模索中なのでもし作ることがありましたら、ぜひ見に来てやってください（ ; ; ） (2019年7月7日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年6月27日 22時
