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光輝「…いな…。」


「えっ?」
竜「あ?」


光輝「…いや、なんでもない!あ、竜せっかく来たん

だから一回勝負しようぜ。」



私たちが聞き返す間もなく、光輝くんはボールを地面

に打ち付けながら竜を誘って、その場を離れた。




竜「仕方ねぇなぁ。」



腕まくりをする竜の背中を見送ってから、尊人さんを

見上げる。



「光輝くん、なんて言ったか聞こえました?」



尊人「いや、俺も聞こえなかったわ。」



竜と光輝くんが楽しそうにしているのを、私たちは首

を傾げながら見続けた。







ー数日後ー


お昼休みに、いつもの場所に集合する私たち。


だけどそんな私たちの視線は、茉莉花ちゃんに集中す

る。



茉莉花「光輝くんっ、疲れてない?大丈夫?これもし

良かったら食べてねっ?」



そして光輝くんの目の前に、三段重ねの重箱を広げた

かと思うと、その中身は高級食材ばかりで目を疑っ

た。



光輝「え…、」



尊人「すげぇー!!!まためちゃくちゃ高級なもんば

っかじゃねぇかよ!」


陸「いいなぁ〜光輝!ズルイ!」


海司「伊勢海老…。」



三人が重箱を覗いて大興奮している横で、竜がボソッ

と言う。



竜「あんなんが毎日だと、胸焼けしそう。」



竜の言っていることも、分からなくはない。



茉莉花ちゃんは何を思ったのか、光輝くんに高級弁

当…、いや高級重箱を食べてほしいようでここ数日、

光輝くんに持って来ているのだ。




確かに、やれステーキやトリュフ、伊勢海老ときたら

いくら高校生の私たちでも少し受け入れるのが難しく

なってきそう。




「でっ、でもきっと茉莉花ちゃんは茉莉花ちゃんの考

えがあるのかもよ?」


竜「考えねぇ…、下心しか感じられないけどな。」



ギク。


やっぱり竜は、感が鋭い…。




目を細めて目の前の光景を見た竜は、私の返事も待た

ずにパクパクと自分のお弁当に食べ始めた。




その時、陸くんが何かを思い出したようで、自分のリ

ュックを漁ってすぐに声を張った。




陸「そうそう、みんなに提案があるんだ!」


海司「提案?」



すると陸くんはみんなの見える場所に、バーンと一枚

の紙を置いた。



竜「遊園地…?」


陸「そう!遊園地!」


私も遠巻きに覗き込むと、その紙は郊外にある遊園地

のチラシだった。



海司「なんで遊園地?」



ここにいる全員が頭にハテナを浮かべる。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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