眼鏡ちゃんの秘密２

９７ ページ47

ヤバイ…。友達って思ってるのって

まだ私だけなんじゃ…、



竜「そうか、その手があったか。」


「えっ…？」


ポカンとする私とは正反対に顎に片手を添えて

何やらブツブツ言っている竜。



竜「そうだよな。あんたに教えてもらうっての

全然思いつかなかったわ。うん、それでいくわ。」



「えっ、いいの？」


竜「おい、あんたが教えようかって

言って来たんだろ？笑」


「そうだけど…、」



私の矛盾した様子にフッと笑ったかと思うと

悪戯な顔で、



竜「ガリ勉眼鏡ちゃんよろしくな！」


「ちょっ…！なにそれ！！」



ケラケラ笑う竜の腕を叩いていたら、

さっきまで小競り合いをしていたネクストの

三人と、それに一緒になってあーでもない

こうでもないと言っていた尊人さんが

なに？なに？と近寄って来た。



尊人「まーた竜ちゃん

Aをからかってんのかー？笑」



「尊人さん、聞いてくださいよ！

テスト勉強教えてあげるのに私のこと

ガリ勉眼鏡ちゃんって言ったんですよ？！」



未だ横で笑ってる竜を指差して訴えるが、

尊人さんといったら一呼吸置いて、


尊人「…良いネーミングセンスじゃねぇか！！」



なんてキラキラした瞳で言うから、竜は更に

大爆笑ですよ。


私はというとこの兄弟に今度どう仕返しを

してやろうか？と目を細めた。




光輝「Aちゃん、竜に勉強教えるの？」



少しイラッとしていた気持ちの中に、柔らかい

光輝くんの声がスッと耳に入ってくる。



「えっ？あっ、うん！案の定、喧嘩ばっかりで

赤点みたいで。」


竜「おい！バラすなよ！！」


「痛っ！」


爆笑していたはずの竜に、置いてあった雑誌で

頭を軽く叩かれたので、あっかんべー！と

舌を出してやったら悔しそうな顔。



光輝「…それ、俺もいいかな？」


「えっ…？」


光輝「俺も…、分からないとこあるし。」


「えっ、でもさっき光輝くんは上位だって…、」


光輝「Aちゃんよりは全然だよ。」



苦笑いで頭を掻きながら光輝くんは言う。



そんな…、そんな光輝くんに勉強を

教えるなんて恐れ多くてできないよ！！汗


てかそもそも上位なんだし、竜より教える

必要なんて無いのでは？！汗



その時、光輝くんの肩越しに陸くんと海司くんも

顔を出す。



陸「なんだったら、皆んなでやれば楽しくない？！」


「えっ？！」


海司「賛成〜。」


光輝「ってことで、よろしくねAちゃん？」



「えぇー？！！」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←９６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す