眼鏡ちゃんの秘密２

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おっ、奢ってもらおうだなんて…！


なんて厚かましい！！



…でもまぁ…確かにあの時、竜が来てくれ

なきゃ、薬も飲んでしまっていただろうし、

私も茉莉花ちゃんも共倒れになっていた

かもしれないんだもんね…。




「…何食べたいか、考えておいてよ。」


竜「ぅっしゃ！」



ちょっぴり悔しいけとれど、

助けてもらったのは事実だもんなぁ。


でも！今回だけなんだからね？！



胸の内で言い捨てて、じゃおやすみ、と

窓を閉めようとした瞬間、竜に呼び止められる。



竜「なぁ。」


「なに？」




竜「…あんま一人で抱え込むなよ？」



ぶっきらぼうな言い方だけど、言ってることは

優しいのがなんだか照れ臭くて、



「なにそれ。笑

そんなこと言ったって高いものは

奢れないからね？」



今度は形勢逆転。



竜「はぁ？！人がせっかく心配してやってんのに。」


ムッとしてしまった竜に、笑いながら

車の中から謝る。


「うそうそ、ごめんって。

でも、ほんとに今日はありがと。」



するとおもむろに、近付いてきたかと思うと

車の窓を境に私たちの顔の距離が近くなる。



「なっ、なによ…？」


竜「あんた、変わったな。」


フッと笑って一言、言ったかと思うと

すぐに離れて背中を向けて片手をヒラヒラ

させて家の敷地に向かって行く。


竜「じゃぁな、眼鏡ちゃん。」



「なっ…！？」



変わったって…、この私が…？


どう変わったっていうのよ…。


全然自分じゃ分からない。





そして竜の背中を見ながら、

私は小さく呟く。



「なによ…、偉そうに…。」

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