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ごくりと唾を飲み込んだ私は

目の前のドアを思いっきり音を立てて

開けて中に入ると、そこにいる全員の目が

自分に集まった。




「その子を解放して下さい。」



男1「お前!なんでここが…?!」


主犯と思われる男が、かなり驚いた顔で言う。



「友達を助けるために動いたままです。」



男1「…残念だけど、そのお友達は

今すぐ動けねぇよ?」



だけどすぐにニヤッと笑った主犯の男が

指差す先には茉莉花ちゃんが相変わらず

俯いていて微動だにしない。



やっぱり、もう何かされてしまったのだろうか。



「彼女に何をした?!」


男1「え、お互いが楽しめるためにちょっと

飲ませただけだ〜って。」



当然かのようにズボンのポケットから小さな袋を

出して、小さく振る。



「っ…!」


チラッと見えた感じでは錠剤のような物で、

違法な物であるのかはここからの距離じゃ

分からない。



でも茉莉花ちゃんのグッタリ加減からして…、


男1「お前も仲間に入れてやるよ。」



考察する間を破って話しかけてくる男を

私は睨む。



「…はい?」



男1「お前にもこれ飲ませてやるから、

俺たちと楽しいことしようぜ〜。」




…気持ち悪い。


その感情が震える怒りを加速させる。


自分だけの欲のために、女の子に恐怖と

トラウマを植え付ける結果を生み出す

彼等のような人間に生きる価値など無い、

とそこまで思ってしまう。



そんな中、主犯の男の取り巻きがジリジリと

近付いてくるのを横目に小さく言い捨てた。



「…口を慎みな。」



男1「あ?」


「口を慎めって言ってんだよ!!」



悪びれた様子を感じられない男の態度に苛立ち

睨みながら声を上げると、



男1「っ…!おい、さっさとこの女

片付けろ!!」



主犯の男が周りの輩に指図して、いっせいに

こちらに向かって来た。



1.2.3.4.5…相手は6人。


私なら…、やれる。



容赦なく向かって来ては拳や足蹴りを

振り回して来る彼等の動きを止めては

急所を狙う。



私の動きを止められないということは、

喧嘩素人といったところか?



威勢よく次々と向かって来たはずの男たちは

バタバタと足元に倒れて気絶するか、うずくまり

すぐに動けなくなっていく。




男1「くっそ…!何やってんだよ!早くこの

女をなんとかしろよ!!」



最後の一人が私の足元に倒れたのを見届けて

ゆっくり振り返ると、主犯の男が一人

騒いでいた。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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