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会場内にはいないと悟った私は
出入り口を飛び出して、
携帯を耳に当てた。
田中ーはい田中で、ー
「もしもし田中？！調べてほしい事があるの！」
田中ーそんなに慌てられて何かあったんですか？ー
「友達の女の子がナンパの手法で連れて行かれて
私がまかれたの！」
息をつく暇もなく一気に言うと、少々お待ち下さい
と田中は言った。
すると電話の向こう口で、おそらく父に
許可を取る田中の声が少し遠くの方で聞こえた。
田中ー申し訳ございませんが、少しお時間
頂いてもよろしいですか？
……はい、ありがとうございますー
そして少しの間の後、
田中ー…もしもし？どういうことですか？ー
「説明してる暇は無いの！とにかく私の位置情報
確認して、その付近にある徒歩圏内のカフェの
リストアップを私に送って！」
田中ーちょ…お嬢様、ー
あとは茉莉花ちゃんの顔が必要だ…！
「あと今から写真を送るからそこに写っている
私以外の女の子をこの会場から二十キロ圏内の
防犯カメラで探して！！」
車にしても、きっとまだそう遠くは
行っていないはず…。
いや、そうであって…。
田中ーお嬢様、無茶言わないで下さい！こちらは
これからお父様の送迎があるんですよ？！
調べ上げるのに最低でも５分は必要ですし！ー
「分かってる！分かってるけど…、」
田中ー何かの勘違いではないですか？
それにもしナンパだとしても
ホイホイついて行く方もどうかと…ー
ついていっちゃうのが間違いなのも分かってる。
でも茉莉花ちゃんのあの感じからすると、
ほんとに疑いもせず、ついて行ったように
私には見えた。
これで何もなければ…で、済めばいい。
だけど長年、警察の裏部隊を目指すよう指導
されてきた私の直感からして、
嫌な予感しかしないんだ…。
「お願い…、力を貸して…。」
私はそこに田中はいないのに、
携帯を耳に当てたままその場で頭を下げた。
田中ー…はぁ〜。この借りは、大福どころじゃ
すまないですからね？ー
「ありがとう！この借りは必ず！！」
ため息混じりの田中との電話を切ったら、すぐに
以前みんなで遊園地に行った時の集合写真を田中の
携帯に送った。
間もなくしてすぐに私の位置情報を確認した田中から
付近のカフェのリストアップが来たが、やっぱり
先程男たちに見せられたカフェは見当たらない。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません（ ; ; ）史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています（ ; ; ） (2021年12月3日 18時) (
レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます！そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません（ ; ; ）亀更新ですがこれからも頑張ります！ (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです！もう〜竜！！光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2021年8月24日 13時
