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「でもほんとに、すごかったよ。
私じゃボール持ったままあんな動きなんて
できないし、それに流れが悪い中での
気持ちの持ちようとか…。」
後半の方で、向こうのペースに飲み込まれそうに
なっている状況なのに、あまり表情を変えず
点を決める流れに持っていけたことは、とても
すごいことだと思う。
普通だったら焦ってしまったり
諦めてしまったりするはずなのに。
竜「それは…、
あんたの思ってることが伝わったからな。」
「え…？」
竜は先ほど私がやった同じ動作の、胸の前で
片手を握りしめた。
「みっ、見えてたの？！」
竜「見えてたもなにも、キャーキャー
言ってる人ん中で一人微動だにしない奴がいたら
目立って目に留まるだろ、あんたみたいな。」
竜はフッと悪戯に笑った。
「なっ…！
それでも人が真剣に応援してたのに！」
あーはいはい、と軽く受け流されたけれど、
「あんたの思ってることが伝わったからな」と
言われて一瞬、ドキッと胸が脈打ったのは
なんで…？
勘の鋭い竜に私の言動が
言い当てられてしまったから？
…うん、そうだ。
決して以心伝心できたことに
喜んでいるわけではない。
きっとそう、それに違いない。
海司「竜、次の試合の手続き行くって。」
竜「おう、今行く。」
立ち上がって海司くんたちの後に続こうとした
竜が振り返る。
竜「帰り、待ってんだろ？」
「え…あ…、どうだろ。茉莉花ちゃんが帰るなら
私も帰ろうかな。もう竜たちの試合も今日は
終わりだし。」
竜「…送ってくから、待っとけよ。」
ズボンの両ポケットに手を入れて、私の返事を
聞かずに竜は歩いて行ってしまう。
「ちょっ…えぇ〜…？拒否権無し…？」
強引な竜の背中を見ていたら、後ろから
茉莉花ちゃんが隣に来た。
茉莉花「あーあ、光輝くんも行っちゃったぁ。
せっかくお話しできると思ったのにぃ。」
「参加人数が多くて次の試合は後日だから
その手続きに行ったみたいですよ。」
これは数日前に竜から聞いていたので、
茉莉花ちゃんに説明する。
茉莉花「ふ〜ん…って！！
そしたらまた見に行けるってことだよねっ？！」
口を尖らせていたかと思ったら、今度はキラキラした
瞳で私の顔を見る茉莉花ちゃん。
表情がコロコロ変わって、同性でも可愛らしいと
思える。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません（ ; ; ）史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています（ ; ; ） (2021年12月3日 18時) (
レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます！そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません（ ; ; ）亀更新ですがこれからも頑張ります！ (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです！もう〜竜！！光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2021年8月24日 13時
