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「頑張れ…。」


黄色い声援の中、私はみんなに小さく

エールを呟く。


すると、光輝くんが華麗なステップを踏みながら

相手をかわし、先制点を決めた。



茉莉花「きゃー!光輝くんすごーい!!」



茉莉花ちゃんは周りの人たちの歓声に負けない

くらいの高い声で、ぴょんぴょんとその場で

跳ねている。



やった!まずは良いスタート!


私も心の中でガッツポーズ。



だけどすぐに相手チームの攻撃が続き、

追い越されてしまう。


そんな風に追い越されても取り返し、だけど

また追い越されを繰り返しの攻防が続きだした。



茉莉花「どうしよう…。」


ほんとこのままじゃ、いつ向こうのペースに

なってしまってもおかしくない…。


四人の表情が険しくなっているのも、ここから

でもよく分かる。


その時、私たちの近くで相手チームがパスを

取り損ねてボールがコートの外へ出た。



その際に、ボールからコート内に視線を移すと、

竜と目が合った気がして無意識に片手をグッと

胸の前で握りしめた。



諦めないで…、頑張れ…!



すると、試合が再開してすぐに竜が光輝くんと

同じくらい華麗なステップで相手をかわして

点数を続けざまに何点か入れ始めたのだ。



すごい…、すごい!すごい!すごいよ竜!!


茉莉花「急に竜くんがすごーい!

がんばれぇ〜!!」



そして間もなくして試合終了の音が鳴る。



点数板を見ると同時に、アナウンスが流れる。





係員『Aグループトーナメント…、

チームネクストは次に進んで下さい。』



…勝った!

勝ったよ!!



茉莉花「やったぁ〜!やったやったやったぁ〜!!」


私と茉莉花ちゃんは何度も両手でハイタッチをし、

光輝くんと竜たちも黄色い歓声の中、

4人で抱き合った。







試合を終えてベンチでドリンクを飲んだり、汗を

拭う4人の元へ茉莉花ちゃんと向かう。



茉莉花「お疲れ様ぁ〜!」

「お疲れ様です。」



陸「茉莉花ちゃん!に、Aちゃん!」


光輝「見に来てくれてありがとう。」


海司「あざっす。」



茉莉花「みんなすっごいカッコよかったよぉ!」


茉莉花ちゃんが光輝くんたちに話しかけている

横で人、一人分くらい開けて座る竜の隣に

腰掛ける。



「お疲れ様。」


竜「…おう。」


ミネラルウォータを口にする竜を労う。


「すごいじゃん。」


竜「うっせ。」



口を尖らせた彼の横顔は、それでも達成感に

満ちているように見えた。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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