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ー試合当日ー


待ち合わせ場所の会場に着くと、

まだ茉莉花ちゃんは来ていない様子。


「ふぅ〜…。」


この前は、絶対行ってやる!なんて豪語していた

数日前の自分に考え直した方がいい、と

言ってやりたい…。


朝から稽古とトレーニングの二本立て、しかも

今日に限って田中がやたら張り切っていた

メニューで正直、体は休息を求めている。



少し重たい体を壁に預けた瞬間、茉莉花ちゃんが

走り寄って来た。



「あ、こんにち、」

茉莉花「ねぇっ格好変じゃない?!」


「へ…?」


来て早々、挨拶もする間もなく眉間に皺を寄せて

そう言われたもんだから、素っ頓狂な声が

出てしまった。


茉莉花「この格好で可愛いと思う?!

変じゃないよねっ?!」



茉莉花ちゃんの全身を下から上へ見ると、

女の子らしいワンピースを見に纏い、華奢な

足には可憐なデザインのヒール。


おまけにふわふわの長い髪に、可愛らしい顔と

きたら世の中の男性は放っておかないだろう。




そうこうしてる間にもその姿を遠巻きに見る

知らないチームの人たちや、通りすがりの

男性選手が頬を染めて見ていることくらい、

この私でも分かる。




「全然、変じゃないです…よ?」


茉莉花「良かったぁ〜!もう昨日からずっと

迷っててさ〜。やっぱり好きな人には可愛いって

思われたいじゃんっ?」



茉莉花ちゃんはもう充分、可愛いですけど…

って言葉を飲み込んで私は苦笑いすると、



茉莉花「ねぇっ、もう始まっちゃうから

早く行こっ!」



茉莉花ちゃんに腕を引っ張られ、光輝くんと

竜たちのいるコートへ向かった。



前回同様、黄色い声援が上がるコートを

見つけて首を長くして見れば、光輝くんと

竜たちが組んでいた円陣から離れる時だった。



茉莉花「いたいたっ!もっと前に行こっ!」


「えっ?!ちょっ…!」



茉莉花ちゃんは既にそこにいる人たちを

かき分けて最前列まで私も一緒に引っ張るが、

周りからの視線が痛い…。




でも試合開始の音がすぐに鳴ったので、みんなの

意識はコートの中の彼等に移り、救われた。




最初のメンバーは光輝くんと竜に、陸くん。


コートの外にいる海司くんも、真剣な顔で

三人を目で追っている。



前回の試合からのトーナメントは続いており、

負けたらそこで終わってしまうのは、この日までに

光輝くんたちから聞いていた。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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