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私は大きな尊人さんの手によって

少し乱れた髪を整えながら、

「よろしくって言われても…、」

と、呟いてから二人の背中を追った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



先生「じゃぁ、今日はここまでで。」


数学の先生が言い終わると、教室にいる

全員が待ちに待った昼休みのためにザワザワと

動き出す。


私も教科書をしまって、お弁当を出すために

ガサゴソと鞄を漁っていたら、ここ最近よく

鼻に入ってくるようになった甘い香りがしたので

顔を上げると、茉莉花ちゃんが立っていた。



茉莉花「Aちゃんっ、屋上行こっ。」


茉莉花ちゃんの発言に、教室が一瞬シーンとなる。



みんなが思っていることが、よーく分かる。


なんでこの組み合わせ?!って感じだよね…。


正直、未だに私もよく分からないんです…。



「あの…、」

茉莉花「早くしないと、お昼休み終わっちゃうよっ!」


「ちょっ…!」


だけど茉莉花ちゃんは周りの目なんか気にせず、

私の手を引いて屋上へ小走りで導いてくれた。





ドアを開けると、すでにそこにいる皆んなが

いっせいにこちらを見る。



ま…、眩しい…。

こんなキラキラした人達といる私に、

この人たちはクラスの人たち同様に

違和感を感じないんだろうか…。



茉莉花「Aちゃん、座らないの?」


ハッと我に帰れば、茉莉花ちゃんが不思議そうな

顔をして手招きしている。



「あっ、座ります!」



「女子優先」と、光輝くんか決めたルール上のもと

椅子に腰掛けると、陸くんが言った。



陸「それにしても尊人さん、昨日は残念でしたね!」


尊人「うるせぇよ!ったくあんな楽しそうな

写真も送ってきやがって…。クソォー!!」



ムスッとしている尊人さんを、隣に座る竜はフッと笑う。



海「で、竜からのお土産は何だったんすか?」



海司くんもお弁当を広げながら聞く。


尊人「見たいか?」


ニヤッと笑った尊人さんを、陸くんと海司くんは

一瞬顔を見合わせて、苦笑しながら頷いた。



仕方ねぇな〜と、少し嬉しいそうに見えた

尊人さんはキーチェーンにぶら下がったていた

キーホルダーをみんなの前に差し出した。



尊人「まっ、正確にはAと竜が選んで

くれたんだけどな!お前らと違って、うちの

弟とAは気がつかえるできた奴なんだよ〜?」



目を細めて嫌味を言う尊人さんの補足を

私は慌ててする。

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設定タグ:princeoflegend , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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