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竜「…なんだよ?」


ポカンとするみんなをギロリと

睨む竜に、陸くんが苦笑いで答えた。



慎「いやっ…竜にもそんな一面があったなんて…、って思っ

てさ!」


竜「あ?」


更に睨みをきかされた陸くんは、まるで蛇に睨まれた蛙とい

うことわざが当てはまる。



陸「ごめんごめん!ごめんってば!汗

あっそうだ!記念に写真撮ろうよ!」



そんな陸くんは話題を変えるためにか、いそいそとポケット

から携帯を出した。



茉莉花「撮りたい撮りたぁ〜い!」


海司「来れなかった尊人さんにも送ってあげようよ。」


この時、ニヤッと笑った海司くんの意図が分かるのは遊園地

を出た頃になる。




写真か…。

子供の頃に家族以外の人とこうやって撮った事がないけど、

良いのかなぁ…?


何かあった時にお父さんの仕事に差し支えないかな…?




友達と写真を撮る、という側から見たら何でもないことに、

私は酷く頭を悩ませていたら、みんなが陸くんの携帯に向か

って密集し始めた。



竜「おい、うつんねぇのかよ?」


そこで一歩外にいる私に気付いた竜が振り返り、眉間に皺を

寄せる。



「えっ…あー…、」

竜「つべこべ言ってんなよ。」


「わっ!」



するとグィッと竜に手首を掴まれて、あっけなくみんなの塊

の中へ。




陸「いくよー!はいっ、キムチ〜!」



えっ?!キムチ?!


思わぬセリフにみんなも笑い、吹き出す。



光輝「なにキムチって。笑」


茉莉花「陸くん面白〜い!」


陸「この前テレビで流行ってるってやってんだって!知らな

いの?!」


海司「それ間違った情報じゃね?笑」



笑いながら撮れた写真をチェックする輪の中から、一歩後ろ

にいる竜と私。



竜にあんなあっけなく手を引かれてしまうなんて、もっと体

幹を鍛えて気を抜かないようにしなくちゃな。



田中にトレーニングのメニュー少し変えてもら、

竜「悪かったな。」


「え?」


竜「手。」


「て?」


竜「手だよ手!」


「あぁ!手ね!それがどうかしたの?」


なぜ謝られたのか分からない私に、竜はボソボソと言う。



竜「無理に引っ張ったから…、痛かったんじゃねぇのかなっ

て…。」



…そういうことか!


「私はこれくらい大丈夫。でも茉莉花ちゃんみたいな普通の

女の子にはダメだからね?」



わかってるわ、なんて聞こえてきそうな横目で見てくる竜に

私は続ける。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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