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するとそこには、なんとカケルくんが。



カケル「お姉ちゃんがさっき

言ってた人って、この人?」


「そっ、そうそう!この人!」


竜「なんだよ、さっき言ってたっての。てか、誰だよ?」



ムスッとした竜に苦笑いをしていたら、カケルくんがビシッ

と竜に指先を向けた。



カケル「お姉ちゃんを悲しませるような事したら、僕が許さ

ないから。」



ポカンとする私たちを置いてカケルくんは両親の元へ小走り

で行ったが途中で振り返り、



カケル「僕、お姉ちゃんの言ったことやってみるからー!」



そして小さなピースサインをして、両親の元へと戻った。






少し熱くなった目を隠すために、眼鏡をクィッと上げながら

三人の背中を見送っていたら、頭に竜のゲンコツが落ちて来

た。



「ぃったー!!なにすんの?!」


竜「迷子が迷子を手助けかよ。」



「う…、」


あまりにも図星すぎて、言い返せない…。



竜「ったく、人がどれだけ探したか…。」



「ほんと…ごめんなさい…。でも!」


竜「わーってるよ。あんたの事だから、どうせ放っておけな

かったんだろ?」



「え…、」



チラッと私を見て歩き出す竜の後ろ姿を見て、なんだか少し

だけ胸が熱く感じる。


というか、ほわんと暖かくなる…みたいな?
 

 
そんな歩き出さない私に気付いたそんな彼は、振り向いた。



竜「おい、早く行くぞ。」



「ごめん、今行く!」



上記の現象がよく分からないけれど、隣を歩く私より少し背

の高い強面の友達と、少し仲が深まった気がした。





それから竜にみんなのいる場所に連れて来てもらった私は、

カケルくんのお母さん同様、深々と頭を下げた。



「ごめんなさい!!」



陸「ほんとだよー!帰っちゃったのかと思ったよ!」


茉莉花「Aちゃん、いったいどこにいたのぉ?!」



すかさず言い寄ってくる二人に、苦笑いで答える。



「ちょっと…迷子のお手伝いをしてまして…、」


茉莉花「Aちゃんも私たちと、はぐれたのに?!」



「ごめんなさい…。汗」



茉莉花ちゃん、可愛い顔してズバッと痛いところを突いてく

るタイプだ…。



竜「その子の事、放っておけなかったんだってよ。だから今

回は理由も理由だし、見逃してやって。」



「竜…。」



ここでも思わぬ竜のフォローに、私以外の人たちも驚く。

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作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすいません( ; ; )史上最強に亀更新になってしまっていますが、気長にお付き合いいただけたらな…と思っています( ; ; ) (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 怜菜さん» コメントありがとうございます!そしてお返事がかなり遅れてしまってすみません( ; ; )亀更新ですがこれからも頑張ります! (2021年12月3日 18時) (レス) id: 66d9708aec (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - いつも更新楽しみです!もう〜竜!!光輝くんともどうなるか今後が気になります。 (2021年11月15日 7時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
怜菜 - 更新ありがとうございます。続きが楽しみです (2021年8月24日 13時) (レス) id: 546599bc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2021年8月24日 13時

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