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北斗と一緒に選んだ、家具、家電、ちょっとした小物が部屋に並んでいくたびに、ここで北斗と生きていくんだって実感がわいた。
「洗濯…は、俺やっていい?」
「そう?じゃあお願いしようかな」
それなら私は掃除するね、って家事の分担を決める。「…ちょっと負担大きくない?」って北斗が眉を顰めて言うから、「じゃあ…お風呂掃除やる?」って雑な提案。「うん、いいよ」すんなり受け入れる北斗。
ご飯は1週間ごとに交代することにした。作ってない方が、洗う方。間に合わないときは、連絡する。
そうやって決めた約束は、少しずつ形を変えながら私たちに馴染んでいった。
一緒に暮らし始めて、半年。
付き合って、1年半。
北斗が大きな箱を抱えて帰って来た、と思ったら、嬉しそうな顔で「A見てこれ」って。
「…え、お掃除ロボット!?」
「掃除楽になるでしょ?」
その代わり、床に物置きっぱなしにしたらだめだよ?(笑)っていたずらっ子みたいに笑う。「気づけば本積むんだから」そう言われたら、「……はい」と返事することしかできない。そんなことにまた、北斗が可笑しそうに口角を上げる。
暮らし始めて、1年。
付き合ってから、2年。
さすがにそれだけは、と思って自分でしていた下着の洗濯の主導権が、「もう恥ずかしがるものでもないでしょ(笑)」って笑った北斗のものになった。
「どんだけ見てると思ってんの(笑)」
「……」
「え、なに照れた?(笑)」
おいで、と呼ばれた腕の中に大人しく入る。「かわいいねAちゃんは」彼の体から響くような声が私の体に伝わって、このままひとつに溶けてしまうかもしれない、と思った。
そこからさらに、半年。
その頃にはもうすっかり慣れたもので、紫色の着圧タイツ姿でウロウロするのも気にならなくなった。逆に北斗が上半身裸でお風呂から出てくるのも気に………や、それは嘘。見ちゃう。
けれど、何もかもが新鮮だったあの頃と比べれば、目新しさがなくなって。…少しずつ、触れ合うことも減ったけれど。
お互い、落ち着いた生活を送るようになったと思う。
── そうして、3年。
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ぬめ娘(プロフ) - 初めまして🙇♀️みそ様の作品がとても大好きなので思わずコメントさせて頂きました✨本当に文章や言葉選びが素敵でどの作品も2、3周拝見いたしました🥰これからも勝手ながら影から応援させていただきます。 (2022年6月27日 23時) (レス) id: 9b0e8af300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みそ | 作成日時:2022年6月4日 21時