綾薙学園の女神23【スタミュ第3期】

☆ ページ11

冬沢side



貴「……どういう……」
冬沢「……期末テストで俺は四季に勝ったんだ、そしたらアイツは言ったんだ…"凄いな、良かったな"…と悔しそうな顔も見せず…」







貴(……斗真先輩なら、言いそう……)




冬沢「……俺は中等部に四季と出会って、ずっとトップを争ってきた。実力がある四季の隣に立ちたくて、負けたくなくて……俺をライバルとして、
認めてもらいたくて」







自分でも情けない位に、心の中に秘めていた思いを話す









貴「……冬沢先輩は……斗真先輩に、自分を見てほしい位好きなんですね」ﾆｺ
冬沢「！な、違うっ！！//」



何故か、好きという答えに辿りつく彼女に否定する





貴「そうとしか聞こえません。自分を認めてほしい、見てほしい……斗真先輩にも、そう思ってほしいと…」
冬沢「……っそうだよ！！けどっ、俺だけ意識してるだけだ………アイツは、俺の事なんて眼中にないのさ…」









小さい頃から、勉学は勿論色々な事でトップで居続けた
そんな時中等部に、四季と出会って…初めて敗北を味わった


目立つのが嫌いらしい四季は、普段は寝てるばかりだが自分が認める程の実力を持っていた

そんな彼に劣等感もあり……けど憧れもあり、ただ純粋にライバルとして認めてほしかった







……けど四季は、勝負事にも名誉にも興味を持たない
凄い実力を持ってるのに、それを周囲に見せない


そういう所に苛ついていて、いつもモヤモヤしていた









…………







冬沢「……馬鹿らしいな、自分だけ考えて…」



貴「……馬鹿らしくありません！！斗真先輩だって同じ事思ってます、冬沢先輩を…ちゃんと見ていると思います」
冬沢「……え……」



彼女の言葉に、顔を上げる








貴「斗真先輩言ってましたよ。"冬沢は頼りになるんだ"とか"冬沢が隣に居ると、負けじと頑張らなくちゃな"……って」
冬沢「……！」




伝えられた言葉に驚きを隠せない

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