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外は朝焼けに包まれていて、目が慣れていない俺らは目を細めた
アルコールによる胃のむかつきを鎮めるためにペットボトルの水を流し込んでいると、
「うわー、この状態で仕事できる気がしねぇ(苦笑)」
なんて圭太がぼやきだす
「こんな朝早くからですか！？」
「まぁね」
どうやら朝の情報番組に番宣で出演するらしい
「お前計画性なさすぎだろ(笑)」
「てことで風磨、Aのこと頼んだわ」
圭太はそう言い残すと、颯爽とマネージャーさんの車に乗り込んで消えてしまった
あいつのマネージャーも大変だなぁ
ってそんな呑気なこと言ってる場合じゃない
Aと取り残されて、街のど真ん中で二人きり。
「あ、えっと、私ちゃんと帰れるんでお気遣いなく！」
「や、危ないし、嫌じゃなきゃ送らせてよ」
女の子を一人で帰らせるなんて、俺にとってはありえないことだし、
Aに聞きたいこともあった
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
なんてうつむいて頬を赤くしているのは期待しちゃっていいの？
それともまだ酔いが抜けてないだけ？
2人肩を並べてなるべく人の少ない道を選びながら歩く
2人っきりになるのはこれが最初だから、会話続くかな、なんて僅かな不安もあった
でもそんな心配も要らなくて、Aはいい意味でも悪い意味でも、
飲み会の時から全く態度が変わらなかった
「Aってさ、」
初めて“ちゃん付け”を取っ払ってみても、それはもう、悲しいくらいに。
もうすぐ着くってところで、俺はやっと切り出すことができた。
一晩中気になってたことを。
「Aさ、圭太と付き合ってんの？」
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作者名：m.y. | 作成日時：2018年3月9日 10時
