爆豪勝己の暴言日記カップル編 (ページ37)

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日本一高いタワーマンションは52階らしいよページ37

あたしはまず、爆豪に会いに行くために、

『ケチケチしないで頼むよセンセー！！！』

そう。必死に担当医を説得していた。

「ダメですよ。Aさん、あなたまだ完治してないんですから！外出許可ならまだしも退院ってねぇ！また暴れたりでもしたら死ぬかもしれませんよ！！」

暴れるってなんだよ。ヴィランかよあたしは。

『逆に言えば、暴れなきゃいーんだろ？？暴れないから頼むって！！』

「まあそうですけど。普通に暮らしとけばいーけどね、あなたが暴れないなんて無理ですよ」

『それ、どーゆーことだクソドクター』

「絶対に暴れない」ことを約束して(誓約書まで書かされた)あたしはなんとか退院にさせてもらった。

今日のあいつは非番。あいつの予定と家の場所は切島からちゃんと聞いてる。

もうずっと話してないからあいつの家ももちろん知らない。

「つきました。あのサインください…」

『あ～、はいはい』

タクシーの運転手にサインをちゃちゃっと書いて降りると、首が痛くなるほど見上げる高級マンションにつく。

うわ。こいつこんなタワーマンション住んでんのかよ。有名人が住むようなところじゃん。金持ちかよ。

『あの～、すいません、今日、爆心地と共同任務があるんですけど、あいつ連絡つかないんっすよ。だから、入ってもいいすか。』

「これはこれはハリケーンさん！どうぞどうぞ。」

下の階のエントランスのオートロックはこれで突破した。

もちろん嘘な。こんな管理人で大丈夫なのか。
てかまじ広すぎて迷子なるわ。

4020号室につく(40階)ヒーローだからか、さすがに名札は書いてない。

深呼吸して思い切ってインターホンを押す。

ピンポーン♪ ピンポーン♪

あれ、でねぇじゃん。居留守？

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポン……

「おいてめぇ、人ん家のインターホン連打してんじゃねェ！！！」

『……！！』

後ろを振り返ると買い物袋をもったあいつが。

『びびったじゃん！心臓止まるわ』

『おひさ。また週刊誌にでもとられたらだりーし、入れてくんない？』

「ﾁｯ。」

そういってガチャガチャ鍵をはめる。

『おじゃましまー、は。広すぎ。』

入るとすぐにリビング。窓からはこの辺の景色が一望できる。

「で、腹は大丈夫なのかよ」

『まぁな。』

「なんのようだクソ女」