-base-俺が立つべき場所 3

ミス ページ15

この回、レッドスターズは3点を奪った。

　攻撃が長引いたので、薬も少し効き始めたようだ。

　5.6回はお互いに無得点。

　ここからは岸本→純→小林さんの継投で逃げ切る・・・はずだったんだけど。

　6回。

　簡単に2アウトをとった後のことだった。

　『空振り三振・・・おっと？』

　1バウンドしたシュートを抑えきれず、少しそらした間に振り逃げを許してしまった。


　正確に言うと右足に力が入らず、取りに行くのが遅れたせいなのだが。


　岸本に"ごめん＞＜"と軽くジェスチャーすると少し微笑んで首を振ってくれた。

　岸本、今日は落ち着いてるなぁ。

　なんて思いながら次のバッターへ。

　『初球を打ったぁぁぁ！！！』


　「う・・・そ・・・」

　『バックスクリーンに飛び込む2ランHRです！！』

　俺のミスだ・・・

　さすがに岸本もショックを受けているようだ。

　「ごめん、これは完全に俺のミスだから... 気にすんな！ 次抑えるぞ。」

　「・・・はいっ」

　
　次のバッターは初球を打たせてサードゴロ。

　あのボールをとめていたら・・・

　チームの足をひっぱるぐらいなら下がった方が良いのかな...

　痛みは少しマシになったものの、右足に力が入らない。

　「はぁ・・・」

　「気にすんなっ」

　「松田さん・・・」

　「自分のミスだと思って気にしてるんだろ？ とられたものは仕方ないじゃん？ とられたら取り返せばいいんだよ＼(^o^)／」

　「そうですね(^_^)」

　「気にしすぎたらバッティングにも影響するから切り替えよーぜ☆」

　「はいっ(*´∀｀*)」

　ポンっと肩を叩いて戻って行った。

　その手が熱かったのが気のせいだったら良いんだけど...

　
　

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