昼のカオ ページ45
朝のまぶしい光を避けるかのように、背中を向ける。
ん、と目をゆっくり開けるといつもの部屋。
……あれ、昨日何してたっけ。
飲んだことまでは覚えている。
そこから先。
…どうやって帰ったかとか、全く覚えていない。
お酒は飲んでものまれるななんて、よく言うけど、感情のトリガーが外れると容易く渦の中へ。
リビングからガチャガチャ音がするので、パーカーを這おって向かう。
*
江口「あ、おはよう。」
「…お、おはよう。」
江口「昨日、壮馬から連絡あって迎えに行った。」
*
やってしまった…と、心の中で反省。
やっぱり、昨日は飲み過ぎた。
普段はなかなか飲まないが、昨日だけはいろいろ特別だった。
*
「ごめん。昨日、飲み過ぎてて…あんまり記憶がなくて。」
江口「____あんなに、積極的に求めて来たのに?」
*
え、と声が漏れる。
そんなはずない、といいたいところだが記憶ないし、べろんべろんだから何しててもおかしくない。
*
江口「俺のこと、好きでたまらないって感じだったよ。」
「そんな訳______。」
江口「酔ってたのに、ないって言い切れる?
じゃあ、Aは俺のこと好きじゃないの?」
*
お酒は人を素直にさせるのにさ、と付け足される。
ぐっ、言葉に詰まる。
いつもなら調子に乗るなと、突き飛ばすところ。
*
「…す、好きだから、言い切れない。」
江口「ん、そーだね。」
*
頭を優しくて撫でられる。
いつもみたいに拒絶しなかったのは、記憶がギリギリ残ってる壮馬との会話を思い出したから。
…たまには素直になろうと思ったから。
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ましゅまろ - ふぅぁっすたぁぁぁぁぁ…(?)もう無理心臓どくどく…えぐぅ尊いよぉ…… (2022年3月24日 8時) (レス) @page26 id: 020804db55 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - ちょっとやめてくださいよ!が、えぐボイスで頭のなかに流れてきた。 (2019年5月25日 21時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
木綿(プロフ) - 菜々さん» なるほどです!続編も読ませて頂きました!楽しみにしています! (2019年5月15日 20時) (レス) id: c57b2ce0fd (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 木綿さん» ありがとうございます!!ずっと下書きのままにしてありましたので…続編でもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 夏來さん» 遅くなってごめんー!!まじで亀更新 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2018年9月4日 16時