昼のカオ ページ36
斉藤「それ、怒られなかったの?」
「いや、もう激怒したよ。」
*
たまにこうやって相談を聞いてもらっている。
私はお酒が弱いから、あまり飲まないが今日は変にお酒が進む。
*
「でも、マジで嫌われた気がする。」
斉藤「それはないでしょ………。」
*
「飲みにいくとAのことばっかだよ。」と、若干うんざりしたような表情をする壮馬。
江口とは直属の先輩だし、飲みにいくことも多いだろう。
*
斉藤「Aのことは溺愛してるし、嫌われはしてないよ。
ただ、_________。」
「ただ、?」
斉藤「自分が嫌になるかも。」
*
なんで、と思わず聞き返してしまう。
私が悪いのに、呆れられてもしょうがないのに、なんで江口が………。
すると、ふっと笑う壮馬。
*
斉藤「男の気持ちがわかってないなー………。
だって、もっと助けてあげられたら、Aが嫌な思いしなくてすむじゃん。」
「………うん。」
斉藤「それに、不安なんだよ。Aが取れちゃわないか。
元カレ、イケメンだしなびいちゃったら………て、考えちゃうんだよ。」
*
そういうもんなのか………と、うなずきながらビールを口に運ぶ。
「A結構ドライだし、好きとかあんまり言わないでしょ?」と、結構図星なことを言われて言葉がつまる。
………だって、好きとか恥ずかしいし。
*
斉藤「自分のことなのか自信がなくて、Aが元カレのもとに行くんじゃないか………なんと、疑っちゃう自分も嫌だ、ってね。」
*
正論過ぎて言い返せない。
だから、肯定という意味でだまる。
嫌な速度で進むお酒。
空になり、ちょっと度数の高いものを頼んでみたりした。
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ましゅまろ - ふぅぁっすたぁぁぁぁぁ…(?)もう無理心臓どくどく…えぐぅ尊いよぉ…… (2022年3月24日 8時) (レス) @page26 id: 020804db55 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - ちょっとやめてくださいよ!が、えぐボイスで頭のなかに流れてきた。 (2019年5月25日 21時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
木綿(プロフ) - 菜々さん» なるほどです!続編も読ませて頂きました!楽しみにしています! (2019年5月15日 20時) (レス) id: c57b2ce0fd (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 木綿さん» ありがとうございます!!ずっと下書きのままにしてありましたので…続編でもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 夏來さん» 遅くなってごめんー!!まじで亀更新 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2018年9月4日 16時