昼のカオと夜のカオ 【江口拓也】

昼のカオ ページ31

「じゃ、そろそろお開きしましょか！」









*









あれからみんなの場所に戻り、懐かしく思い出話に花を咲かせた。

私は車できていたのでお酒は飲めないが、みんな楽しそうだ。

お開きということで、二次会いく組と帰る組で別れる。

ちなみに、私は明日は午後から仕事なので帰る組に。

江口からもそろそろ帰るとのメールが来ているので、タイミングは同じくらいだろう。




レストランを出て駐車場へ向かい、車のドアを開ける。

と、そのとき………









*









モブ「Aちゃん！車できてたよね？
成瀬、送ってやってくんないー？」

「え、………」

モブ「俺、二次会行かなきゃいけなくてさ！」









*









そこには完全につぶれて、抱えられている成瀬。

さっきのことがあったからとてつもなく気まづい。









*









「いや、ほかの人とかさ………」

モブ「ほかの人結構二次会いっちゃうし、車で来たのAちゃんくらいだし………。」









*









お願いします、と頭を下げられてしょうがなく引き受ける。

助手席にほぼ意識のない成瀬をのせて、シートベルトをしめる。









*









「成瀬、起きて！！住所は？」

成瀬「ん、………。○○町の□□マンションってとこ、」

「え、………近所じゃん。」


















*









たまたまなのか、そこは家から五分とかにあるマンション。

こんなに付近に住んでいたとは………。

なんて、思いアクセルを踏んだ。

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