昼のカオと夜のカオ 【江口拓也】

昼のカオ ページ21

柿原「お、Aー！」

「あ、柿原さん！」









*









廊下の自動販売機でジュースを買ったときに声をかけられて、振り返ると柿原さんが。

柿原さんは私がまだ売れてないときから共演していて、今でも仲良させて頂いている。

最近、現場が同じではなかったため久しぶりに感じる。









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柿原「どーなの？最近、彼氏とは。」

「どーもこーもないですよ。普通です。」









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めちゃくちゃ目を輝かせて聞く柿原さん。

買った缶コーヒーの蓋をあけて、一口飲もうと傾ける。









*









柿原「ふーん。猫耳、プレイとかしてないの？」

「ぶっ！！………げほげほ。」

柿原「あー、その反応！あの薬、効果は本当にあったみたいだね！」

















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口にはいっていたコーヒーを吹き出しそうになって、噎せる。

………まさかのまさかだけど、









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「もしかして、あの薬は柿原さんから………？」

柿原「そー！外国の面白い薬買ってみて、江口にあげた。」









*









いたずらをしたような屈託のない笑みで言われる。

………なぜだろう、柿原さんがあげたとなるとなぜか納得だ。









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柿原「効き目があってよかった！
じゃあ、Aにはこれあげるよ！」

「なんですか………。このいかにも怪しそうな薬は？」









*









手渡されたのは紫色の小瓶に英語のラベルが貼ってある。

普通の薬ではないし、市販しない感じのやつ。









*









柿原「それ、江口に飲ませなよ。仕返ししてやりな！」

「え、これの効果って………？」

柿原「それは秘密。」









*









じゃあね、と風のように去っていく柿原さん。

………ど、どーしよう。

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