無惨の娘ですみません。【鬼滅の刃】

お父さん、 ページ16

『お母さんお母さん！見てこの鶴の折り紙！私やお父さんの目にそっくりだと思わない？』


「ふふ。そうね。すごく綺麗だよ。美惨。」



『なんで私の名前は美惨なの？お友達に変わってるって言われるの。』



「お父さんが名付けたのよ。美しく育って欲しい。
どれだけ酷いこと、悲惨なことが起きてもあなたの美しさでそれを担ってほしいと...。」



『んー、よくわかんないけどお父さんは美惨のこと大好きなんだねっっ！』



「お母さんも大好きよ....。」





美惨。


先に行ってしまってごめんね。


そして裏切るようなことをしてごめんなさい。





私も遊惨と同じなの。
結婚してから彼の血を...。



ごめんなさい。



それでも許してくれるかしら...。



例え許して貰えなくても
お母さんは美惨。あなたを愛しているわ。







『・・・』







呪いは解けたのだろうか。
朝の清々しい空気と太陽の光に照らされながら不意に涙がこぼれる。





「みさ...？」





手元を見ると私より少し大きな手でそっと私の手を握っている無一郎くんがいた。




『え、あ、なんでもない！呪いは、多分解けたと思うよ！』


「ねぇみさ。無理しちゃだめなんだよ。せっかく自分の口から言ってくれたのにまた隠す気？」




確かに、信頼してないと思われてもしょうがないくらいこういうことが多かったから...。



そう思い俯いていると




「僕もみんなも無理して欲しくないと思ってるよ。辛い過去を持っているからこそみんなみさと苦しみを共有出来る。だからね。大丈夫だから。」




落ち着いた声に促され

私は今日の夢のことを話した。





もちろん涙なく話せるわけがなく





『もぉ....っ...なんでこんなに....なっちゃうかなぁ...。
父さん大嫌い........。みんなの悲しみも、あいつさえいなければ...。』




足掻いても変わらない事実に押しつぶされそうになってる私を見て、無一郎くんはいつもより暖かい目で頭を撫でてくれる。

でも数十分後には...





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

大嫌い。









.









作者です！新作です！

ヘタレたんぽぽ育成計画【我妻善逸】【鬼滅の刃】

ぜひ見てくださいねっ！


またたくさんのhit、評価、ありがとうございます！
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これからも無惨の娘ですみませんを楽しんでいってください！

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