でもその優しさが、 ページ13
3日ほど走った。
後ろを振り向いても誰もいない。
だけど怖くて走り続けてたら限界を迎えぱたりと倒れた。
目が覚めると暖かい小さな部屋にいた。
拾ってくれたおばさんが話を聞いてくれて育ててくれる。と言ってくれた。
父さんの記憶、今見ているものなどが見れるようになってしまった。
私は母を殺された怒りやかなしみからあの日母が言っていた鬼殺隊に入りたいと思った。
父の記憶を辿って、1番多い水の呼吸から自習での修行を始めた。
1年水の呼吸を極め続けたあと物足りなくなり、
自分で派生の呼吸
美の呼吸を作り出した。
おばさんに鬼殺隊について調べてもらい最終選別があることを知り難なく最終選別を終わらせた。
でもそこから、記憶を探るコントロールが出来なくなっていった。
鬼を切る瞬間やふとした時に、嫌な音と悲鳴、無惨の姿や、ほかの鬼の姿たくさんの物が脳の中を駆け巡っていった。
でもそれと同時に申し訳なさがどんどん募っていった。
父がいなければ、鬼になり人を喰ったりせずに幸せに生きていけていた。
愛する人を悲しませずにいられた。
人の尊い命を奪わずに済んだ。
そこから情けをかけていないと心が持たないほどの嫌悪感に襲われるようになり、拾壱ある型のうち3つも情けをかけ鬼に大した痛みや苦痛を与えない型になってしまっていた。
人を殺す度、鬼にする度に共有されてくる記憶が
苦しくて苦しくて。
でもどう足掻いても何を叫んでも泊まることは無かった。
そして柱になった今
妹と再開し、記憶が爆発したように頭の中に満帆に入ってきた。
私は死んで欲しくない。だれにも。
なのに父のせいで...。
.
.
『辛いんです。妹と会ってしまってから悪い記憶ばかり...。そして心がすさんでいくように自分の精神が削り取られて...。
鏡を見る度に、ここに写ってるのは無惨なのではと自分の顔にさえ恐怖を覚えました。
もうだめなんじゃないか、どうしても思ってしまいます..。』
泣きながら聞いてくれたり背中を摩ってくれたりどれだけ優しい人達なんだろう...。
「みさ、こっちに上がれるかい?」
『はい...っ』
お館様に言われ縁側に上がると
ふわんとお館様の暖かい腕に包まれる
『え、あ、あの....』
「辛かったよね。よく頑張ったよ。今日から父は私だと思ってくれていいんだよ。みさ。よく頑張ったね。」
__________
辛かった。
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彩 - お母さんがどーしたの気になります!頑張ってください! (2021年4月23日 13時) (レス) id: ba7a3beaff (このIDを非表示/違反報告)
たなか。(プロフ) - あおいさん» わわっ!コメントありがとうございます!更新頑張っていきます! (2020年1月26日 2時) (レス) id: eed59b3e73 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続き気になる!更新頑張ってください! (2020年1月25日 20時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たなか。 | 作成日時:2020年1月19日 20時