No.55 お前、スゲー ページ8
「あら、ありがとねー。預かります。」
保健の先生、
よし、これで仕事は一旦終了。
私は他にも準備があったので、急いで部屋に戻る。
おっと、いけない、いけない。
静かにしないとね。
そして部屋に戻り、先程までしていた準備を再開する。
そして朝食の時間に。
私たち251号室の皆は食堂に向かう。
わ、今日もおいしそうだなぁ。
料理を口に運ぶと、口に出してしまうほどおいしかった。
こんなおいしい物、小学生に出してもらっていいんですか?
何か大人になった気分だ。
*
朝から結構食べちゃったからお腹パンパン。
これからいろいろとあるのに。
修学旅行は一泊二日。
二泊しないから、今日、家に帰るってことになる。
もうちょっと修学旅行しててもよかったんだけどなぁ。
でも、たしか中学生になっても修学旅行ってあるし、その時まで待ってればいいか!
「バスに乗りますよー。」
バスに乗車。
そして出発。
お見送りしてくれたホテルの方々にペコリとお辞儀をして、感謝を伝える。
ありがとうございました!
だんだんとホテルもホテルの方々も見えなくなったので体の向きを変える。
あ、ちなみに隣は上杉君のままだよ。
席変えていいって言ってたけど、別にいいよね。
「上杉、そこ変われ!!」
別に・・・・いいよね・・・・・?
「そして、アーヤ!俺はアーヤと隣になって、俺が窓際になるんだ!」
あのねぇ、お子ちゃまなこと言わないのっ!
あんた何年生よ。
小6の12歳でしょーがっ!!!
ちょっとは大人になれっていうの。
何?若武って赤ちゃんみたいなワガママばっかり言う子なの?
呆れるよ、本当。
「あの、若武。声が大きすぎる。バスの中がうるさくなるし、座席の場所なんてどこでもいいじゃない。それに隣の小塚君が可哀そうだとは思わないの?」
若武は「うっ」と困っていた。
隣の小塚君は涙目で、
「若武、僕が隣じゃそんなに嫌?」
と言っていた。
「わーっ!ちげーよ!別に嫌じゃねーよ!窓際の気分にもなってみたいなって思っただけで・・・」
「それじゃあ僕と席を変えれば済むことじゃん!何でアーヤと隣になりたいの?」
「それは・・・えっと・・・・・まぁ、もういいから!お前の隣で十分だ!」
あははっ、一件落着ってとこかな。
「お前、スゲー。」
え、何が?
上杉君がそう言った。
「若武をあんなふうに黙らせられるなんて。」
そう?
47人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛莉 - 続きがすごく気になります!! (2月2日 15時) (レス) @page32 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 続きみたいです! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 9ecc4550ca (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - はい、頑張ってください!応援してます! (2019年3月29日 18時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!大好きだなんて言ってくれて嬉しいです。更新頑張ります! (2019年3月29日 18時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - このお話大好きです!、これからも頑張ってください! (2019年3月29日 17時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mirukuzery/
作成日時:2019年3月10日 19時