【クロハ】狂い始めたキミに。

story. 33 ページ34

A「………ぁ…」



クロハ「A…！良かった、目ぇ覚めたんだな！？」




え、えーと………







あ……、



そうだ……。









私、倒れて………………

















A「ごめんね、クロハ……………」



クロハ「…？何で謝る？」




A「だって迷惑かけちゃったでしょ？……それにまた、勝手に部屋出ちゃった」





怖いなぁ………。



今回の躾は、どうなるんだろ……………







・






・






・









ちゅっ、












A「え………」





クロハ「今回はこれで許してやる」



額にそっとキスしたクロハ。






珍しいな……。



こんな優しい躾されるの…………。












でもね、クロハ……






A「…ごめんなさい………」



クロハ「いいから。もう謝んなよ」







違うの…。



そうじゃなくて………






















A「私、もう長くないかもしれない………………」








お風呂で咳した時から、変だとは感じてた。



でもきっと、思い過ごしだろうって………






だけど倒れてみて、やっと確信した。















A「私、再発してるみたい………」




突然咳が出て、悪化すると吐血する。


あきらかに昔になったことのある病気…。







クロハ「何だよ、それ………







…その病名は何て言うんだ？治る確率は？治療法は？それさえ分かれば俺がすぐに…！」



A「…クロハ」







……治らないよ、この病気は。



どうも、難病ってやつらしいんだ。






クロハ「い、いいから教えろ！俺が何とか………っ」



A「………ふふ、ありがとね」








自分の体だからこそ分かることってあると思う。



私の場合、終わりは近い。





なんてったって、この病気で



















私は一回死んでるからね。

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