【クロハ】狂い始めたキミに。

story. 31 ページ32

薊「お前、捧げるだな………？」




捧げる……。


それってやっぱり私のこと？









A「……う、ん…」




薊「ならば、私と共に来い。冴えるといるよりは確実にいいはずだ」








この人と一緒に……？




いや、私は…………









A「……………行きたくないっ」




このままでいい。


今の生活を崩して欲しくはないの。






お願いだから、これ以上クロハを苦しめるようなこと言わないで…












薊「だ、だがソイツは、マリー達を殺したんだぞ…っ！」







A「……っ…」



薊「捧げるだって仲間だったんだろ？お前はいいのか、こんな奴に囚われて………！」







そ、それは………っ












で、でも……！




そんなこと言ってたって……っ












A「もう、しょうがないじゃない……っ！」



薊「………！？」






嘆いてたって泣いたって、

もう皆はいない。






その事に変わりなんてないんだから…っ





無くしてしまったモノのことを思い続けるのは苦しすぎる。





私だって、悲しいよ…



貴方だってそうなんでしょう？







…だからね。













少しだけ、楽にしてあげる。






















「＿＿＿＿…私の目を見て」

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