【クロハ】狂い始めたキミに。

story. 30 ページ31

(クロハside)



渡さない渡さない渡さない。



Aを取られた俺に、一体何が残るっていうんだ。








やっと邪魔者を排除したばっかりだっていうのに……。








主ごときに……












クロハ「言い残すことがあれば聞いてやるけど？」



薊「…っ！貴様ッ」








どいつもこいつも邪魔ばっかり。



こんなことになるなら、はやめに処分しておくんだった。










人差し指に力をかける。





これで主とも＿＿＿＿＿

















A「だめぇえぇぇええッッ！！」












…！？



A！？







クロハ「な、何すんだ、部屋に戻ってろ！」



A「やだ…！絶対にやだぁ！！」





大きな瞳を潤せながら、俺に抱きついてきたA。









だけど、今は取り込んでんだ…！



主が俺とお前を引き離そうとしてんだから…ッ！












A「お願いだから…も、やめてぇ……っ…」




クロハ「……………！！」











…A……………

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