Home Sweet Home １ (ページ42)

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「え？」

そのまま立ち上がった紫耀の行動に何の意味があるのか考えている内に、ぐいぐいと引っ張って連れて行かれる。

「え？しょ･･･？ぐえっ！」

何をするのか尋ねようとした時、覆い被さってくる紫耀にエルボー食らったみたいになってベッドに寝かされた。

「ええ？」

そしてそのままぎゅっと抱き締められた。

「は？」

腕と足をぎゅうぎゅうに絡められて、完全に抱き枕状態。

「おまっ･･･離せっ･･･。」

ぐいぐいと押したり引っ張ってみるが全然離れない。

どんだけ馬鹿力やねんこいつ。

俺が紫耀の腕の中でわたわたしているのもお構いなしに、その内「すー」っと寝息が聞こえてくる。

「マジか･･･。」

こいつ、寝やがった。

俺を抱き枕よろしく抱き締めたまま、紫耀はスースーと気持ち良さ気に寝息を立てて寝てしまいやがった。

何やねん一体。

寝ぼけとったんか？

寝ぼけて俺をベッドに押し倒したんか？

しかも、抱き締められとるし。

これ、傍から見たらどんな状態？

今この場に誰もおらんかった事にほっとした。

こんなん誰かに見られったら、何を言われるか分かったもんやない。

海人なんかに見られたら、絶対に揶揄われるに決まっとる。