マシンヌンキム家 ２

カメラ婆の悶絶 ページ10

JN「あーー！！いたいた！Aちゃーん！！」

『先輩！！』




テヒョン君を捕獲し、少しと経たないうちに先輩から連絡があり、やっとこさ合流する。


NJ「テヒョンア！！！」


テヒョン君とペアになっていたナムジュン君はよほど責任を感じていたのか真っ青な顔で駆け寄ってきて、気の毒なほどだった。





JM「ジョングガー！しんぱいしたよ〜。」

JK「ジミニヒョン、ぐう、おばけやきしいったの。」




各々が再会を喜ぶ中、浮かない表情をしているテヒョン君。いつもなら真っ先に先輩に飛びついていくのに。







『テヒョン君、どうかした？』

TH「…あのね、テテね、」




JN「おお！もうすぐふれあい広場で羊さんと、うさぎさんに餌あげられるんだって！」

HS「えさーー！？」

JK「うしゃぎ！！！」




突然大騒ぎし始めた声で、テヒョン君の話がかき消されてしまった。


『ごめん、テヒョン君今なんて…？』

TH「んーん、なんでもない！！」






そう言って笑うと、そのままナムジュン君のところへと走っていってしまう。


なんでもない…ようには見えなかったんだけどなぁ。














ふれあい広場に着くと、本当に羊やうさぎが放し飼いされていて、あちこちで遊びにきた子どもたちが餌をやったり、恐る恐る触れたりしていた。





キム家の子どもたちも、負けじと近づいていって動物たちとの触れ合いを楽しんでいる。








よっし。そろそろこいつの出番かな。











パシャパシャパシャパシャパシャパシャ









JN「…Aちゃん、今日もそのカメラ持ってきたんだね。」

『当たり前ですよ！！』


プロ顔負けの姿勢で子ども達を連写する私を見た先輩が、呆気にとられたような顔をして呟く。


JN「やたらカバンがでっかいと思ったら…」

『きゃーーー！！ジミン君×うさぎ！！可愛すぎる！！！たまらん！！！』











皆可愛すぎて、シャッターを切る手が止まらない。

パッとレンズをテヒョン君に向ける。

カメラ越しに見る彼はいつも通りの様子だった。

私の気にしすぎだったかな。








TH「ヒョン！！このちゃいろいの、なに！？」

JN「やーー！テヒョナ！触っちゃだめーー！！」








うん、きっと思い過ごしだな。















ひとしきり子ども達を撮ったあと、皆に振り回され疲れ切ったソクジン先輩の横顔をこっそりとカメラに収める。




これは私用。


皆には秘密だ。へへ

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