夢見たっていいじゃない ページ9
『え!ジョングク君!?』
次の瞬間、パッと灯りがつく。
チカチカと目が眩むのを我慢して見ると、探していた幼児が包帯にぐるぐるに巻かれた男に肩車されてケラケラ笑っているのが確認できた。
YG「はぁ!?」
『え、どういうこと!?』
「もー、お客さん困りますよー。こんな小さい子から目離しちゃダメでしょー。」
『あ…。すみません。』
恐ろしい見た目とは裏腹に、割と軽い口調で話す包帯男は、ジョングク君を肩から下ろし私に手渡すと、
「坊主、もう迷子になるなよー。」
そう言って、照らしていた懐中電灯を消し、暗闇の中へと戻って行った。
「「ジョーンーグークー(君)」」
JK「???」
お化け屋敷から出たところでも、係員のお兄さんに散々叱られ、そこでキャストの1人が中ではしゃぎまわっていたジョングク君を保護してくれたことを知った。
『もぉ〜!!ジョングク君、だめだよ?もう絶対勝手にどこかにいったりしないでよ!!』
半泣きになりながら訴える私を見て、さすがに悪いことをしたと思ったのかコクコクと頷くジョングク君。
YG「もう俺限界だわ。今度こそ出よう。」
『大いに賛成。』
出ようとしたところで、あるものが目に止まる。
『おっっきぃなー。』
この遊園地の目玉でもある、特大観覧車。
…ソクジン先輩と乗れたら最高なのになぁ。
YG「Aヌナ?」
『あ!ごめんごめん!』
なんてね。
いつかそんな日がくればいいなって妄想だけして楽しんだ。
『…あれ?』
ようやく遊園地から出て、当初目的としていたゴリラコーナーに着いたところで、見覚えのある後ろ姿を発見する。
あの、まあるい後頭部は、どう見ても私たちのよく知る子なんだけれども、問題は何故今ここに1人でいるか、だ。
『…テヒョン君?』
TH「へ?」
一生懸命、マウンテンゴリラを見ていた彼に声をかけると、驚いたように振り返る。
JK「あ、テヒョニヒョン!」
嬉しそうに駆け寄っていったジョングク君を抱きとめるけれど、ぽかんとした表情のままでいる彼を不思議に思う。
YG「テヒョナ、ジンヒョン達は?」
TH「あれ?」
まあ、なんとなくわかっていたけれど。
さすがだよほんとに。
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ミロ(プロフ) - たるぎさん» 独占欲強めのぐぅちゃん気に入っていただけましたでしょうか?(*^^*)こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます!(*^^*)続編もあるので、よろしければ!!( ´ ▽ ` ) (2020年4月24日 12時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 3歳児ぐうちゃんが大好きすぎて養いたいです、、(( ヌナは僕のヌナとか言われたらもう爆死です、、こんな素敵な作品ありがとうございます! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 02c334fcba (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - やまれさん» やまれ様 やまれ様〜!!!そんなこと言ってもらえると、ほんとに終わりたくなくなっちゃいます〜( ; ; )(意志弱)3も、お話めいっぱい詰め込んで頑張るので、どうか最後まで楽しんでやってください(´;ω;`) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - wakamilku__084さん» wakamilku様 ニヤニヤしてくださってるんですね?私にとってそんな嬉しいことないです…!(^ ^)わぁ、嬉しいお言葉!!数年後とかも書けたら楽しいかもですね!(私が)その時は是非見てやってください!(o^^o) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - バンタンさん» バンタン様 7くらいまで…!!続けたぁ〜い!!(笑)もう、そう言ってもらえることが嬉しすぎます!!本当にありがとうございます(*^^*) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2018年12月27日 21時