宇宙一の男の人 ページ26
TH「ジミナ、がんばれー!!」
私たちの声が届いたのか、一度こちらを振り返ったジミン君。
2人で彼に向けてガッツポーズを送ると、それまでの泣き出しそうな表情を一変させ、網へ向かって球を思い切り投げる。
『あ。』
TH「はいった!」
とても弱々しかったけれど、確かに彼の投げた球が入った。
『ばんざーーーい!』
TH「ばんざーーーーい!」
「きゃー!!テヒョン君!次あなたの番よ!!」
お祭り騒ぎをする私たちに慌てて駆け寄ってきた先生に、本気の土下座をしたのは言うまでもない。
さて、プログラムを見ると、次はお待ちかねの父兄対抗の障害物競走だ。
実は…否、
もちろん!!
この種目、わたくしかなり楽しみにしていまして。
さっそくカメラの調整をしようと、シートへと戻って再びひっくり返る。
『…なんで、先輩がここにいるんですか!?』
JN「やー、ちょっとお弁当食べ過ぎちゃって。どう考えても走れるようなお腹じゃなくなっちゃった。」
だから代わってもらったんだー!と言って、先輩が指差す方向を見ると、ホソク君がやる気満々な様子で他のお父さん達と並んでいる。
『っはぁぁぁぁあああ』
JN「…なに?」
わざとらしい私の大きなため息に、不思議そうな顔をする。
『先輩のカッコいいところ見たかったです。』
JN「ええ!?」
『楽しみにしてたのに!』
JN「そんなに??」
『そんなにです。』
JN「…。」
『…。』
JN「ああ!もう!わかったよ!!」
そう言って、ホソク君の元へと向かう先輩に、本日2回目のガッツポーズ。
YG「ヌナ、意外とやるな。」
『ソクジン先輩意外と推しに弱いんだよね。』
そうして、渋々ながらも競争に参加した先輩は、はっきり言って、特別速くも遅くもなく、なんとも微妙な順位だった。
だけど、子どもたちはやんや言いながら楽しそうに応援していたし、
結果は中途半端でも、私にとって先輩は、誰よりもカッコいい、宇宙一の男の人なのだ。
『先輩、めっちゃくちゃかっこよかったです!』
JN「えー?それより横っ腹いたいんだけどー!」
あー、可愛い。
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ミロ(プロフ) - たるぎさん» 独占欲強めのぐぅちゃん気に入っていただけましたでしょうか?(*^^*)こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます!(*^^*)続編もあるので、よろしければ!!( ´ ▽ ` ) (2020年4月24日 12時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 3歳児ぐうちゃんが大好きすぎて養いたいです、、(( ヌナは僕のヌナとか言われたらもう爆死です、、こんな素敵な作品ありがとうございます! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 02c334fcba (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - やまれさん» やまれ様 やまれ様〜!!!そんなこと言ってもらえると、ほんとに終わりたくなくなっちゃいます〜( ; ; )(意志弱)3も、お話めいっぱい詰め込んで頑張るので、どうか最後まで楽しんでやってください(´;ω;`) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - wakamilku__084さん» wakamilku様 ニヤニヤしてくださってるんですね?私にとってそんな嬉しいことないです…!(^ ^)わぁ、嬉しいお言葉!!数年後とかも書けたら楽しいかもですね!(私が)その時は是非見てやってください!(o^^o) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - バンタンさん» バンタン様 7くらいまで…!!続けたぁ〜い!!(笑)もう、そう言ってもらえることが嬉しすぎます!!本当にありがとうございます(*^^*) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2018年12月27日 21時