裸の付き合い推奨委員会 ページ23
結局、あの後部長が30分も先輩と電話をしやがったせいで、急いで食事を終わらせてお店を出たため、先輩が言いかけていた事は聞けずじまいだった。
パワハラじゃん。
ちくしょー。と思いながらリビングのソファーでうだうだしていると、タイミングよく入ってきたユンギ君に頭を軽くはたかれる。
YG「腹でてるぞ。」
『えー。ごめーん。』
気のない返事をしながらお腹をしまう私に冷めた視線を送る彼。
YG「…運動会行くの?」
『あ、うん。そのつもり。』
YG「ふーん。運動神経悪そうだけど」
『え!?悪くないよ!』
YG「ま、がんばれよ。」
ニヤッと笑うと、そのまま出て行く。
その思い切り馬鹿にしたような彼の態度になぜか、さっきまで少しだけくよくよと悩んでいたことがどうでもよくなってしまった。
よし!
『ジミン君!ヌナとお風呂入ろう!』
JM「え〜?」
JK「ぐうも!」
単細胞の私は、とりあえず彼との距離を縮めてみようと裸の付き合いを推奨しにきた。
『行こう!』
JM「わあ!」
速攻釣れた子うさぎを脇に抱え、ジミン君の手を引くと、驚いてはいたけど素直についてきてくれた。
JM「グガ、みて」
JK「きゃはは」
ひよこのおもちゃで仲良く遊ぶ2人を眺めながら湯船につかる。
あー、可愛いなぁ。天使だなぁ。
『運動会さ、2人は何に出るの?』
JK「かけっこ!」
JM「ぼくはねぇ、たまいれ!」
『そっか。頑張ってね!』
JM「テヒョナはつなひきでるっていってたよ!」
『お、そうなんだ!ヌナ、楽しみだよ。』
JM「ふふふ。」
そういうと、嬉しそうに笑うジミン君に、お、これはいい感じじゃないかと浮かれたのが悪かったのだろうか。
『ジミン君、ヌナ、親子競技がんばるからさ!お母さんの代わりしてもいいかな?』
途端に、細めていた目を開けて、なんとも言えない表情になるジミン君。
JM「…いいよ。
…でも。」
JM「Aヌナは、おかあさんじゃないよね?」
『へ』
JM「…ぼく、もうでるね!」
湯から上がり、脱衣所へと出て行った彼をただ黙って見送ることしかできなかった。
撃沈だ。
いや、彼の言ってることは正しい。
だって、代わりになんてなるはずないのだから。
ぴゅう
静かな浴室にジョングク君がならしたアヒルの鳴き声だけが響いた。
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ミロ(プロフ) - たるぎさん» 独占欲強めのぐぅちゃん気に入っていただけましたでしょうか?(*^^*)こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます!(*^^*)続編もあるので、よろしければ!!( ´ ▽ ` ) (2020年4月24日 12時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 3歳児ぐうちゃんが大好きすぎて養いたいです、、(( ヌナは僕のヌナとか言われたらもう爆死です、、こんな素敵な作品ありがとうございます! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 02c334fcba (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - やまれさん» やまれ様 やまれ様〜!!!そんなこと言ってもらえると、ほんとに終わりたくなくなっちゃいます〜( ; ; )(意志弱)3も、お話めいっぱい詰め込んで頑張るので、どうか最後まで楽しんでやってください(´;ω;`) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - wakamilku__084さん» wakamilku様 ニヤニヤしてくださってるんですね?私にとってそんな嬉しいことないです…!(^ ^)わぁ、嬉しいお言葉!!数年後とかも書けたら楽しいかもですね!(私が)その時は是非見てやってください!(o^^o) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - バンタンさん» バンタン様 7くらいまで…!!続けたぁ〜い!!(笑)もう、そう言ってもらえることが嬉しすぎます!!本当にありがとうございます(*^^*) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2018年12月27日 21時