マシンヌンキム家 ２

夜泣きに泣く ページ20

うーーーーーーーーーん。




なんか…。













なんか、苦しい。














なにこれ、やだちょっとこれ。

















『ぶは！！！！…はぁ、はぁ、ああ。なんだ夢か。』




あまりの息苦しさに目が覚め、自分の腹を見て苦しさの原因を理解する。




私のお腹の上でスヤスヤ眠るジョングク君をそっとどかし、もう一度寝ようとしたところで違和感を感じる。


どう考えても１つ多い寝息にぱっと隣を見ると、


『え、ジミン君？？』


小さく丸くなって眠る天使を見つけた。



ジミン君が私のところに来るなんて珍しいなぁ。

そう思って可愛い彼の寝顔を見つめていると、ふと、辛そうに眉根を寄せる。









JM「ふっ…ぅう…」

『え。』













うそ、泣いてる？？









『ジミンくん？』

JM「うぅ…えっ」






後から後から溢れ出る涙を見て、ぎゅっと抱きしめる。




『大丈夫大丈夫。』

JM「ひっ…うぇっ」




起きているわけではなさそうだけど…。

じゃあ悪い夢でも見てるのかな？
どうしよう、起こした方がいいよね？



そう思ったときだった。




















JM「おかあさ…」

『っ』







小さく彼の口から溢れた言葉に

心臓が絞られたように苦しくなる。
















こういう時、何もできない自分が腹立たしい。

こんなにも泣いているのに…。

私は彼のお母さんではないから。












『ヌナがいるから。ここにいるからね…。』





その日は、

泣き続けるジミン君を、夜の間中抱きしめて眠った。































JM「ありぇ？」

『おはよう、ジミン君。』

JM「ヌナ！なんでぼくここにいるの？」

『ん？覚えてないの？』

JM「う〜ん？」





朝になり、目が覚めたジミン君は、昨日のことをまるで覚えていなかった。


まあでも、悲しい夢だったなら覚えてない方がいいかと、寝不足でひどいことになっているだろう顔で『そっか。』と微笑んだ。







JM「グガ〜、おきて。あさだよ〜。」

JK「や！」









かわいい2人のやり取りを見ながら、あまりの眠さにふらっと意識を失いそうになっていると、





TH「あーーーーーーー！！！」





突如部屋に響いた声で一瞬で覚醒する。





TH「なんで、ふたりともここにいるの！」


ぷりぷり怒りながらベッドによじ登ってくる。



いや、あなたは先輩の部屋で眠ったんでしょうに。

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