夕日と先輩 ページ13
『…皆のことが心配ですか?』
JN「ちょっとだけね。でもユンギがいるし、大丈夫だと思う。でもあいつがこんなイタズラするなんて珍しいよ。」
『ははは』
…イタズラ…じゃ、ないんだけどなぁー。
けれども意気地なしの私はそうとは言えず、ただ苦笑いをする。
JN「…Aちゃんは、観覧車とか好き?」
『あ、はい!好きです!先輩は…』
好きですか?といいかけた時だった。
ゴォオ!!!
『わ!』
JN「わぁぁぁぁあぁぁあ!!」
突風が吹き、車内が大きく揺れた。
だけどそれ以上に驚いたのは、先輩のビビリっぷりで。
『ぷ…くく。せ、先輩、もしかして、高いところ苦手ですが…?ふふ』
JN「ちょっと…笑いすぎじゃない?」
だって!さっきの驚いた時の先輩の顔ったら…!
我慢できずに肩を震わせて笑う私に、唇を突き出して不機嫌な顔をする先輩。
JN「もー!そうだよ!高いところ苦手だよ!今なんて絶対外見れないもんね!」
『えー?景色めっちゃくちゃいいですよ!ほら!ちょっと見てみてくださいよ!!』
JN「絶ッッ対、無理!今こうしてるだけでも怖いのに!」
『え!そんなにですか!?…あ!そーだ!』
ガタッ
JN「うわ!?ちょっと!急に立たない…で、よ……。」
『こうしたら、ちょっとは怖くなくなりませんか?』
ストンと隣に腰を下ろした私をみて、目を丸くする先輩。
JN「うん…まぁ、ちょっとだけね。」
『あはは!』
恥ずかしいのか、答えるとふいっと顔をそらしてしまう
…なんか
子どもたちへ向ける顔と少し違い、子どもっぽいソクジン先輩が可愛くて、頰が自然に上がってきてしまう。
JN「遊園地なんて来たの久しぶりかも。」
ポツリと呟いた先輩は、まだ窓の外を見ないように私から顔を背けたままで。
JN「観覧車は怖いけど…でも、今日すごく楽しかったよ。」
そこまで言ったところで、ぱっとこちらに顔を向けた先輩と目が合う。
JN「誘ってくれてありがとね。」
あ。
気付いた時にはもう遅い。
自分で動いたとはいえ、私達の距離はとても近づいていた。
横からさす西日が先輩を眩しいくらいに照らしていて、男の人にこんなこと思っていいかわからないけど、すごく綺麗で。
せっかくお礼を言ってくれているのに、答えることができない。
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ミロ(プロフ) - たるぎさん» 独占欲強めのぐぅちゃん気に入っていただけましたでしょうか?(*^^*)こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます!(*^^*)続編もあるので、よろしければ!!( ´ ▽ ` ) (2020年4月24日 12時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 3歳児ぐうちゃんが大好きすぎて養いたいです、、(( ヌナは僕のヌナとか言われたらもう爆死です、、こんな素敵な作品ありがとうございます! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 02c334fcba (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - やまれさん» やまれ様 やまれ様〜!!!そんなこと言ってもらえると、ほんとに終わりたくなくなっちゃいます〜( ; ; )(意志弱)3も、お話めいっぱい詰め込んで頑張るので、どうか最後まで楽しんでやってください(´;ω;`) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - wakamilku__084さん» wakamilku様 ニヤニヤしてくださってるんですね?私にとってそんな嬉しいことないです…!(^ ^)わぁ、嬉しいお言葉!!数年後とかも書けたら楽しいかもですね!(私が)その時は是非見てやってください!(o^^o) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - バンタンさん» バンタン様 7くらいまで…!!続けたぁ〜い!!(笑)もう、そう言ってもらえることが嬉しすぎます!!本当にありがとうございます(*^^*) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2018年12月27日 21時