安心してください ページ49
JK「ぐぅ、きいろのおはながいーなぁ。」
『はいはい。』
お墓の前に立ち、子ども達が1人ずつお花を供える。
黄色の花がいいと手を伸ばすジョングク君に、一輪手渡すと花びらをちょんちょんつついてにっこり笑う。
JK「ぐぅがおはなあげたら、ままよろこぶ?」
『とーーーーっても喜ぶと思うよ?』
JK「そっかぁ!」
ぱあっと笑顔になったジョングク君はお花よりもお花のようで、ソクジン先輩と一緒に墓前まで歩いていく。
ちらりとジミン君の様子を見てみると、ジョングク君と同じ黄色のお花を両手で握りしめて立っていた。
『ジミン君、ヌナといこ?』
JM「…ん。」
彼の手を引くと、そこから暖かさが伝わってきて…
馬鹿だな、私。
なんで私が泣きそうになってるの。
ヘウォンさんの墓前まで来て、両手を合わせる。
伝えたいことはたくさんある。
ヘウォンさんが生きていたら、この子達には出会わなかったかもしれない。
子ども達からしたら、その方が良かった。
そりゃあ、そうだよ。
だけど、出会うことになった。
そして今、こんなにも子ども達のことを愛してしまったから。
『こんなに素敵な子ども達を産んでくれて、本当にありがとうございます。
私はまだ未熟だけど…
絶対に、絶対に皆を守ります。』
JM「…ヌナ。」
だから、どうか安心してください。
・
JM「ヌナ。」
お墓参りが終わり、駐車場の先輩の車まで戻ってきたところで、ジミン君に後ろから呼び止められる。
『どうしたの?』
JM「…きて、」
JK「あーっ!!」
私の手を引き、元来た道を引き返していくジミン君。
『ジミン君?
何か忘れ物したの?』
JM「んとね…」
ヘウォンさんのお墓まで来て立ち止まった彼に問いかけると、ごそごそとポケットを弄り、そこからあるものを取り出した。
『ジミン君、それ…』
JM「うん。
ぼく、おかあさんにおてがみかいたの。」
そう言って小さく笑うと、てとてととお墓に近寄り、供えられたお花の隣に、手紙を置いた。
JM「ぼく、おかあさんにおしえてあげたいこといっぱいあったんだぁ。」
振り向いたジミン君の笑顔に無理はなくて、だけど、私の服の裾を握った彼の小さな手に、心臓がきゅっと痛んで苦しくなった。
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タハ - 最初からずーっと読ませていただいてますが、やっぱりこのお話は面白いです!! これからの主人公とソクジンさんの展開、とても楽しみです☆ (2020年5月18日 9時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
bts-vminkook - 私、このお話大好きです!♪ 皆の個性がうまく書かれてて 本当に面白くて元気出ます! 主人公ちゃんがふざけるのが 好きです!♪*w これからも頑張って下さい! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4f9c9c509a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お塩50%さん» 何回も読んでくださったなんて、本当に嬉しいです!^_^続きについては、今ネタをまとめて少しずつ書き始めているので、近々公開できるかと思います!あと少しお待ちいただけると嬉しいです!(*^^*) (2019年12月16日 0時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
お塩50%(プロフ) - 何回か最初から読んでしまうほど面白い作品で、主人公とマンネラインの関係が結構好きで本当に読むたびに発狂させていただいてます。これからも更新してってください!ファイティン! (2019年12月14日 23時) (レス) id: e853a97352 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - たまごさん» たまご様 とてもとても嬉しいお言葉をありがとうございます(>人<;)そろそろキム家が恋しく思うので、また続き書かせてくださいね(*^^*)私からもサランヘヨ!!もう一度読んでくださってありがとうございます!! (2019年12月10日 0時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年9月8日 20時