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ナムジュン君の秘密 ページ48

これ!と言ったナムジュン君が手に持っていたのは…
 
 

『…楽譜だ…』

NJ「そう。事務所の課題で自作曲作ってた。」

『ああ!!』


 
なんだ!!

だからか!!

 

 
『び、びっくりしたーーー!

私はてっきりアルバムのせいで…っ』

NJ「アルバム?」

『あ、いや…』

 


わーん!私の馬鹿ぁぁあっ!!

安心して口滑らせすぎた!!
 



NJ「あー…

そーゆーことか。」

『えーと…』

NJ「母さんのこと思い出して落ち込んでると思った?」

『…ご名答です。』
 


正直に答えると、さっきまでの笑顔を消したナムジュン君に、心臓がドキリと音を立てる。



NJ「んー、

ほんとは少し、思い出したよ。」

『…え、』

NJ「なんか、母さんの顔見たの久しぶりだったから…。

あのさ、俺が本読むの好きなのは母さんの血なんだっ。」

『そうなの?』

NJ「うん。

母さんが入院してる時も、しょっちゅうお見舞いで新しい本持ってったくらい!」

 

あんなに美しい上に、読書家なんだ…。

素敵だな。才色兼備。

 


『私も…


会ってみたかったな。』

 

言っていいかわからなかったけれど、心からそう思った。

こんな可愛い子達のお母さんだもん。
きっと素敵な人に違いないから。

 


NJ「Aヌナは、ちょっとだけ母さんに似てるよ。」

『え!!!嘘!!!

私あんなに綺麗じゃないっ!!』

NJ「あははっ!

顔じゃなくて…うーん、なんだろー。
性格。」

『し、信じられない…』
 

思わずこぼれた言葉に、ナムジュン君はまたおかしそうに笑う。
 


NJ「あのさ、

誰にも言わないで欲しいんだけど…」

『へ?』

NJ「今作ってる曲…

 

 


母さんのこと思って書いたんだ。」

 


 

そう言って、照れ臭そうに頭をかいたナムジュン君は、やっぱりどう考えたって素敵な子で。
 


頼んで聞かせてもらった彼の曲は、それは暖かくて…
聞いているとまるでひだまりの中にいるような、優しい気持ちになれる音楽だった。
 


聞き終わり、ボロボロ泣く私を見て、ナムジュン君はケラケラ笑っていたけれど。






 






 




 


 

___

_____


 


 



『あの、私本当に来て良かったんでしょうか?』

JN「何言ってんの。

当たり前でしょ?」

 




10月の半ば、曇天の今日。
 


キム家全員でやってきたのは、
子ども達のお母さんが眠る場所。
 



今日は、ヘウォンさんの命日だ。

安心してください→←お節介虫の再来



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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ソクジン   
作品ジャンル:ラブコメ
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タハ - 最初からずーっと読ませていただいてますが、やっぱりこのお話は面白いです!! これからの主人公とソクジンさんの展開、とても楽しみです☆ (2020年5月18日 9時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
bts-vminkook - 私、このお話大好きです!♪ 皆の個性がうまく書かれてて 本当に面白くて元気出ます! 主人公ちゃんがふざけるのが 好きです!♪*w これからも頑張って下さい! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4f9c9c509a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お塩50%さん» 何回も読んでくださったなんて、本当に嬉しいです!^_^続きについては、今ネタをまとめて少しずつ書き始めているので、近々公開できるかと思います!あと少しお待ちいただけると嬉しいです!(*^^*) (2019年12月16日 0時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
お塩50%(プロフ) - 何回か最初から読んでしまうほど面白い作品で、主人公とマンネラインの関係が結構好きで本当に読むたびに発狂させていただいてます。これからも更新してってください!ファイティン! (2019年12月14日 23時) (レス) id: e853a97352 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - たまごさん» たまご様 とてもとても嬉しいお言葉をありがとうございます(>人<;)そろそろキム家が恋しく思うので、また続き書かせてくださいね(*^^*)私からもサランヘヨ!!もう一度読んでくださってありがとうございます!! (2019年12月10日 0時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミロ | 作成日時:2019年9月8日 20時

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