世界は厳しい ページ32
ほんの。
…ほんの出来心だったんです。
先輩のお部屋を拝見したくてチラッと扉の中を覗いてみると、すぐに目にとびこんできたのはおそらく脱ぎたてほやほやの先輩のワイシャツ。
先輩自身は仕事から帰ってきてから、ちょっと出てくると言って出かけたばかりだから、さっきまで着ていたもので間違いないだろう。
…ごめんなさい。先に謝ります。
私、どうしても匂いを嗅ぎたくて…!
そしてその衝動を抑えきれずに忍び寄った結果、おどろおどろしい赤い印に気がついて、現在子どもたちの前で発狂しているというわけなのだが。
YG「俺、人の携帯とか勝手に覗く系の女わりと結構無理です。」
『携帯じゃないもん。ちょっと部屋覗いただけだもん。』
呆れ顔で私を見るユンギ君に、違う違うと床を転げまわる。
それを見て何を勘違いしたのか私の後を追って転がってきたジョングク君を抱きしめると、冷めた視線の持ち主がユンギ君だけじゃないことに気がつき我に返った。
TH「A、なにしてんの。そんなところでねてたらみんなのじゃまでしょー?」
私の頭上で生意気な口を利くのは、食欲の秋のせいか少しだけお顔がまーるくなられたテヒョン君。
なにさ。おまえさんだってこっち側の人間のくせに。
『まぁさ、私だってソクジン先輩に限って浮気なんてありえないってちゃんとわかっているのだよ。』
TH「うわき?ジンヒョン、テテがいながらうわきしたの!?」
『…』
NJ「でもさ。性的な欲と恋愛感情ってなるとまた話は別だから…」
『ちょっとちょっと知った顔でなにとんでもないこと言ってんの!?』
NJ「ヒョンも男だからね…」
『やだやだどうしようっ!!』
顎に手を当てて難しい顔をするナムジュン君にすがりついて首を振る。
そんな…!!
そんなことを言われたらわたしゃ自信がなくなっちゃうよ!!
頭を抱えながら自分の貧相な体を見下ろしていると、フッと鼻で笑うのが背後から聞こえた。
『何?笑った?今。』
YG「そんな、まさか。」
さっとポーカーフェイスを作るユンギ君に唇を噛む。
ば、バカにしやがってぇぇえ!!!
JK「ヌナ?げんきないねぇ?」
『世界が私に厳しくて…』
JK「?」
不思議そうに首を傾げながら、膝を抱く私の頭をよしよしと撫でてくれるジョングク君。
私の味方は君だけだよ!!
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タハ - 最初からずーっと読ませていただいてますが、やっぱりこのお話は面白いです!! これからの主人公とソクジンさんの展開、とても楽しみです☆ (2020年5月18日 9時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
bts-vminkook - 私、このお話大好きです!♪ 皆の個性がうまく書かれてて 本当に面白くて元気出ます! 主人公ちゃんがふざけるのが 好きです!♪*w これからも頑張って下さい! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4f9c9c509a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お塩50%さん» 何回も読んでくださったなんて、本当に嬉しいです!^_^続きについては、今ネタをまとめて少しずつ書き始めているので、近々公開できるかと思います!あと少しお待ちいただけると嬉しいです!(*^^*) (2019年12月16日 0時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
お塩50%(プロフ) - 何回か最初から読んでしまうほど面白い作品で、主人公とマンネラインの関係が結構好きで本当に読むたびに発狂させていただいてます。これからも更新してってください!ファイティン! (2019年12月14日 23時) (レス) id: e853a97352 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - たまごさん» たまご様 とてもとても嬉しいお言葉をありがとうございます(>人<;)そろそろキム家が恋しく思うので、また続き書かせてくださいね(*^^*)私からもサランヘヨ!!もう一度読んでくださってありがとうございます!! (2019年12月10日 0時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年9月8日 20時