四十二話 ページ42
JM「多分ね。掻き入れ時だから。」
JK「はやく!はやく行きましょう!!」
『わ!』
ジョングクは、ジミンが馬を繋いだのを見ると、すぐに彼と私の腕を掴みぐんぐんと村の中心部へと向かっていく。
嬉しそうなジョングクの様子に微笑ましい気持ちになっていたけれど、進むにつれて立ち込める美味しそうな香りに、私まで思い出したようにお腹が減ってくる。
JK「これ食べましょう!」
『どれどれ?…あ、いいわね!』
ジョングクが指差したのは、出来立てでホカホカと湯気を立てる揚げ餅。
店主にお金を渡して3人分を受け取る。
『あ、美味しい!』
JK「んまい!」
JM「やっぱお餅は出来たてですよね〜。」
そう言って幸せそうに頬張るジミンを見て、ジョングクと顔を見合わせ、プッと吹き出す。
JM「ん?なんですか?」
「「共食い…。」」
JK「ぶっとばしますよ?」
ぷんぷんと怒り出したジミンがますますお餅みたいになるもんだから、ジョングクと腹を抱えて笑ってしまう。
JM「ったくもう…。
それにしても、こうやって3人で歩いてるとジョングクに初めて会った日を思い出しますね。」
『そうだね。』
JK「…。」
あの日も、今日のこの村のように賑やかだった。
あんなにもたくさん人がいる中で、私とジミンはジョングクを見つけることができたんだ。
運が良かったとしか言いようがない。
『私達3人が出会ったのはきっと運命ね。』
JM「うわ!鳥肌たちました…。」
『あんだって?』
失礼な奴め。
ちょっと感傷に浸っていたといのに。
『ジョングクも、あなたさっきから餅を食べるばっかじゃない。よっぽど気に入ったのね。』
恐らく、二桁目になるであろう餅を咀嚼するジョングクに呆れた視線を向けると、彼はごっくんと喉を鳴らし、私達2人をじっと見たまま口を開ける。
JK「だけど俺、あの日2人にもらった餅より美味しいものなんて、食べたことがないですよ。」
「「(好き)」」
本当に私達は運が良かった。
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます!( ; ; )ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです(^人^)わー、テンションあがっちゃいました(笑) (2019年10月30日 8時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか?読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが(´-`).。oO私も宮廷物?の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ!投票ありがとうございます!(´;ω;`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね!素敵なお名前だと思っておりました!ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます! 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います! (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー!?!?嬉しすぎます…!!震えながら更新してるので、本当に励まされます…!!ありがとうございます!( ; ; ) (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年2月14日 23時