二十三話 ページ23
私の複雑な胸中とは裏腹に、演奏は素晴らしいものだった。
全ての曲が終わると、貴族達はもちろん、集まった国民達からもたくさんの歓声があがり、この日1番といっていい程に会場が盛り上がった。
拍手が鳴り止むと、再びスンヒが来客先から前へと進み出る。
そのまま、いかにこの楽師達が素晴らしいかを事細かに語り、他の貴族達を唸らせる。
SJ「長いね。」
YG「打ち切ります？」
全くだ。
SH「どうでしたか、姫様！」
突然声をかけられて、ハッとする。
何しろ半分眠りかけていたから。
『素晴らしかった。奏者達もありがとう。心が洗われるようだった。』
SH「勿体ないお言葉です！さて、あなたの幼なじみは、一体何を見せてくれるんでしょうね？」
SJ「彼は、なんでわざわざ嫌われるようなこと言っちゃうかな？」
YG「馬鹿なんでしょう。」
『2人ともさっきからやめてよ。笑い堪えるの辛い。』
満足気な顔をしたスンヒが来客席へと戻っていく。
楽器も全て片付けられ、
…いよいよ、ジョングクの番だ。
しっかし、あの子ちゃんと来るんでしょうね！？
今日一度も姿を見ていないから不安になってしまう。
一度受けた勝負を投げ出すような子じゃないことはわかっているけれども。
すると急に辺りがざわざわと騒がしくなる。
気になって、皆の視線の先へと目を向けると、
『あ…え？ジョングク…？』
楽器が全て撤収し、ガランと空いた舞台へと単身現れたジョングクは、なんとも美しい衣装を見に纏っていた。
普段、服装に無頓着な彼は、地味な色の服を好んで着ることが多いので、不思議な感じがしてしまう。
とはいえ、鮮やかな青の着物が、彼の整った顔立ちに怖いくらいに映えている。
SJ「えーっと…彼はどこの国の皇子かな？」
YG「俺の主人が霞んで見えますねぇ。」
やかましいわ！と怒る兄様とユンギの掛け合いに、今度は笑うことが出来ない。
だって、二人の言う通り今のジョングクは、どこからどう見ても、完璧で誰もが憧れる皇子そのものだったから。
ジミンもさぞかし驚いてるだろうと思い、彼の方を見てみると、なにやら満足気に頷いている。
あやつ、さては知っていたな。
というか、きっと衣装全てジミンが用意したんだろう。
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます！（ ; ; ）ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです（^人^）わー、テンションあがっちゃいました（笑） (2019年10月30日 8時) (
レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか？読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが（´-`）.｡oO私も宮廷物？の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ！投票ありがとうございます！(´；ω；`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね！素敵なお名前だと思っておりました！ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます！ 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います！ (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー！？！？嬉しすぎます…！！震えながら更新してるので、本当に励まされます…！！ありがとうございます！（ ; ; ） (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年2月14日 23時
