十四話 ページ14
『っはぁー。』
JK「姫様！」
皇后の部屋から出た途端に膝から崩れ落ちた私を支えてくれるジョングク。
お義母様…。
久しぶりにお会いしたけれど、やっぱり…。
JK「姫様。」
『なに？』
JK「ちょっと付き合ってください。」
『どこへ？って、うわ！』
返事をする前に、私の腕を引き容赦なく駆け出す。
『ちょ、ジョングク、どこへ行くのってば！』
JK「いいから。着いてくればわかります！」
彼がこうなったら、もう何を言っても無駄だ。
大人しく必死に追いかけて走ると、馬小屋へとたどり着く。必死に息を整える私に、彼はちょっと待っててと言うと、小屋の中へと入っていった。
JK「テヒョンイヒョン！リンは走れる！？」
TH「あれ？ジョングク。リンは今ちょうど毛並み整えたところだけど。」
JK「連れてくね！」
TH「ええ！」
またやり直しだー！とぼやくテヒョンの声を背に、ジョングクが彼の愛馬であるリンを連れて私の元まで戻ってくる。
そのままひらりとリンに跨ると、こちらに手を差し出す。
JK「乗って。」
『え！？いいの！？』
JK「うん。ほら、捕まって。」
『うん！』
ジョングクにしっかり腕を引いてもらい、リンの背中の上に乗る。
『うわぁ！！』
嬉しい…！
前からずっと乗ってみたかったんだよ！
JK「しっかり捕まってくださいよ！」
『わかった！』
ジョングクが合図すると同時に、リンは力強く地面を蹴り、城の外へ向かって走り出す。
『すごいすごいすごい！早い！ジョングク！』
JK「喋ってると舌かみますよ！」
そう言われたって、こんなの興奮しない方が無理だよ。
目一杯走るリンは、まるで風のように速い。
正面からもろに受ける風が、とても気持ちよくて、さっきまでのモヤモヤした気持ちを晴らしてくれる。
城下町の外の森を抜け、ひらけた場所まで来たところで、リンが足を止める。
JK「はい。姫様、手を貸して。」
『うん、ありがとう。
ねえ、ここは何？森の奥にこんなところがあったのね。』
ただただ広がるだけの草原が、風に吹かれて海のようになっている。
ジョングクに支えてもらい、そこはそっと足を降ろす。
JK「前に、ジミニヒョンと狩りに来た時にたまたま見つけたんです。今度、姫様も連れてきたいねって話してて…。って、抜け駆けしちゃいました。」
『あは！』
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます！（ ; ; ）ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです（^人^）わー、テンションあがっちゃいました（笑） (2019年10月30日 8時) (
レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか？読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが（´-`）.｡oO私も宮廷物？の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ！投票ありがとうございます！(´；ω；`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね！素敵なお名前だと思っておりました！ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます！ 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います！ (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー！？！？嬉しすぎます…！！震えながら更新してるので、本当に励まされます…！！ありがとうございます！（ ; ; ） (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年2月14日 23時
