約束を ページ45
JN「じゃあ、先生のところ行ってくるね。」
『あ、はい!』
TH「タナっ!」
私達が急いで向かった先は、動物病院。
タナを抱いて診療室へ入っていた先輩の後ろ姿を、不安そうに見つめるテヒョン君。
JM「テヒョンア、だいじょぶだよ…」
TH「ん。」
俯いたままのテヒョン君の手を、ぎゅっと握りしめてあげるジミン君。
TH「わ!」
JM「ヌナ!?」
心細そうな2人をまとめて抱きしめると、驚いたように私を見上げる双子達。
『大丈夫。すぐに元気になるから!
そしたら…
私も一緒に先輩に頼んであげる。
あの子がキム家の一員になれるように。』
TH「…ほんと?」
『うん。世界一図々しい居候に、俺はなる。』
JM「?」
TH「ヒョン!タナ!」
少しして、腕の中にすやすやと眠るタナを抱えて、
先輩が診療室から出てきた。
JN「どうも怪我してたみたいで。そこが炎症して熱が出てたんだって。薬塗ってもらったからもう大丈夫だよ。
ほら、気持ちよさそうに眠ってる。」
TH「…タナ…。」
テヒョン君に見えるように目の前にしゃがみ込んだ先輩を見て、それからヨンタンの方へと顔を見てその大きな瞳を潤ませる。
TH「ジンヒョン、テテね…」
JN「うん。」
TH「やっぱりタナとかぞくになりたいの。」
懇願するように自分を見つめる彼を見て、
ふーーっと深くため息をつく先輩。
JN「テヒョン、動物を飼うってそんな簡単なことじゃないんだよ。
お前は、これからこの子のことをずっと守っていけるの?」
TH「まもるよ!」
JN「今みたいに、不安な気持ちになることがあるかもしれない。耐えられる?」
TH「…うん。」
JN「…ずっと、この子のことを愛してあげられる?」
TH「うん!テテ、ヨンタンのことずっとだいすきとおもう!」
JN「…
なら、いいよ。」
TH「ヒョン!!」
弾かれるように顔を上げたテヒョン君の腕に、
眠ったままのタナを抱かせる先輩。
JN「大事にするんだよ。」
TH「…うん!!」
『良かったぁあ!』
こうして、キム家に新しい家族が加わった。
後に天下のアイドル犬になるこのイッヌは__
「わんわんわんわ!!!ヴ〜っ」
『ちょ、何…。』
なぜか私にだけ手厳しい。
▽▽▽▽▽
新作です。よろしければ…!
君が好きだと叫びたい
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えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです!! (2021年8月25日 22時) (レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました!! どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか!?この最高の話は!!!ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません!笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ!わ!わ!えーん!!嬉しすぎてどうしましょうかっっ!!本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます!(>人<;)これからも何卒よろしくお願いします…!! (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん!突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます!笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年5月8日 19時