続★マシンヌンキム家

腰抜けた ページ36

壊してしまったホソク君の自転車は一旦事務所に置かせてもらい、徒歩の私と一緒に帰ってくれると言ったユンギ君と並んで夜の町を歩く。



ユンギ君は年の割りに落ち着いているせいか、
同じくらいの年齢の子に話すように、他愛のないことをべらべら話してしまう。








『まぁさ、そういうわけだからこれから私が、欲を抑えきれずに先輩に手を出そうものなら思い切り殴ってくれな？』

YG「どういうわけだよ。荷が重いわ。」

『禁欲生活が始まるわけだよ。you know?』

YG「わかんねーよ。


…あのさ、こんなこと言ったら怒るかもしれないけど、こんな状況でもジンヒョンがいいわけ？」
『うん！』


食い気味で答えると、即答かよ。と笑われてしまった。



YG「じゃあさ…
例えばだけどうちを出たら、もう少し普通の恋人同士みたいにできるんじゃないの？」

『それは…いや！

私は君達のことも大好きなんだもん。
離れるくらいだったら、こんな我慢は屁でもないのさ！』

YG「…やせ我慢。」

『違いますー！』





ほんとに違うんだよ。


2人で過ごす時間もそりゃ最高だけど。
でも、君達がいない寂しさは、前に少し離れた時間で十分思い知ったから。

もうあんな思いするのは嫌なんだよ。






YG「まぁ、いいけど。
でもジョングクなんかまだまだヌナ離れできないだろうし、それを待ってたらあと何年かかるんだろ。」

『え？』

YG「早くて5年か？
てことは少なくともあと5年はヌナ、独身だね。」

『そ、そんなの平気だし！』



ま、まだまだ若いもん！





YG「その時にはヒョンと別れてるかもね？」

『おい、こら。縁起でもないこと言うんじゃないよ。』




やめてくれよ、まじで！！




YG「まぁ、でも…その時には俺も18だし。」

『ん？』

























YG「もしヌナが独り身だったら、
もらってあげてもいいよ。」

















『…え？』





















息を吐くようにとんでも発言をした彼は、
間抜けな声を出した私を見て可笑しそうに笑うと
行こ。と言って何事もなく歩き出した。














待ちなさいって。

ヌナ、腰抜けました。

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